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ネマタの戦術本レビュー第1114回「『令和の麻雀最新理論』編 その6 著:土井泰昭」

ネマタの戦術本レビュー第1114回「『令和の麻雀最新理論』編 その6 著:土井泰昭」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

第2章 流行手筋の検証

令和麻雀の流行手筋①

昨今の麻雀戦術が速度重視から打点重視に切り替わりつつあるとありますが、2000年代の主流が速度重視にあった理由としては『科学する麻雀』で取り上げられた内容が影響してそうです。本書の基準が他の戦術書でも引用されましたが、平和がつかないケースについて書かれていたにも関わらず、牌姿は平和がつく1シャンテンであったため、実際より鳴き寄りの基準になっていました。2010年代の戦術書はそのことを踏まえたものが多くなったので、自然と速度重視から打点重視へ優先度の変更路線が展開されることになりました。

45ページの牌姿はいずれも2段目中盤まではスルー、3段目はテンパイ取り。分岐点は2段目後半というところ。一発裏ドラの効果はCの方が大きいので、Cのケースも基準はABとほぼ変わらないとみます。実戦的には他家にドラを固め持たれている可能性が高くなるので、局面に応じてCについては他の手牌よりも早めにテンパイを取ることが多くなるというところでしょうか。

46ページの牌姿についても、2000年代は巡目によらず悪形を鳴いて良形が残るならテンパイ取りとされることが多かったですが、実際は序盤であればスルーに分があるようです。悪形と言ってもフォローがあるので、を1枚スルーしてもさほどテンパイ率は下がらず、テンパイした時もシャンポンに受ければ待ちが薄くならないというのも理由として挙げられます。

令和の麻雀最新理論

最新の麻雀戦術に乗り遅れるな!

「一時期、デジタル時代に昔の戦術論でシステムにそぐわないものは排除されてきました。『捨牌は読まない』がその典型かと思われますが、それ以外にもメンゼンの大切さなども軽視されていたと思います。
ところが最近の戦術論ではそんな昔の戦術論が見直され、さらに改良されて発表されました。これこそが新時代の理論であり、私は本書でそれをまとめる意味でも、仮定や分析を交えながら展開したいと思います」(まえがきより)

たとえば、昭和は打点重視、平成は効率重視の打ち方が流行しましたが、現在は「一定の打点を確保した上での効率重視」という、ハイブリッドな打ち筋が登場し脚光を浴びつつあります。

本書ではまず、このような昭和でも、平成でもない令和の麻雀戦術について、ユーモアを交えながら解説します。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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