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ネマタの戦術本レビュー第1115回「『令和の麻雀最新理論』編 その7 著:土井泰昭」

ネマタの戦術本レビュー第1115回「『令和の麻雀最新理論』編 その7 著:土井泰昭」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

第2章 流行手筋の検証

令和麻雀の流行手筋②

私は49ページの牌姿Bでも即リーチを打ちます。リャンメン変化が4種、ツモのノベタンやドラツモを含めてもテンパイからの手変わり基準には満たないとみます。

しかし、ペンチャンの代わりに3〜7の浮き牌を持っていれば、リャンメン変化が2種増えるうえに、リャンメン変化で平和もつくのですから、このくっつき1シャンテンはペンチャンリーチに勝るとみます。よって、をツモる前に3〜7の浮き牌を引いた場合はペンチャンを外します。

牌姿Dについても、この形でテンパイする前に3〜7の浮き牌を引いていたのであれば、その浮き牌を残してペンチャンを落とした方がよいとみます。ドラ無し役無しテンパイはリーチ保留が実力者の中でも主流になっていますが、データとして実証された例はありません。何でもリーチすればよいと考えている打ち手よりは、よりアガリやすく、打点のある手組を心がけているので安手悪形リーチを控える打ち手が実力者であるが、テンパイ時点からの判断であればやはりリーチが勝るというのが実際のところではないでしょうか。

牌姿Cはペンチャン落としが推奨されていますが、123三色への手変わりがあるのでをツモ切ります。ペンチャンと浮き牌ばかりに着目していると手役を見落としがちになるので、手牌全体で牌の価値を捉えることを忘れないようにしましょう。

令和麻雀の流行手筋③

55ページの手牌は三メンチャンへの変化は1種だけですが、三色変化は高め2つ条件とはいえ2種あります。変化同士の比較なので、低確率でも高打点変化を残したとしても全体のアガリ率はそれほど落ちません。ドラも高めを引いて1枚止まりの手なので、牌姿Aでも打が悪くなく、牌姿Bならむしろ打に分があると判断します。ドラが豊富にある手なら残し有利で、ドラが豊富にある手ほどアガれた時に優位になります。しかも赤アリルールであればそのような手牌が多いことから、最善手かどうかは別として、手役をあまり狙わない打ち手が勝ちやすかったというだけで、ドラ無しで安手になりやすい手牌については、昨今言われているよりは手役を意識した方がよいと考えます。(速度重視が主流になる以前の「手役重視」は、安手でアガるだけなら簡単な手からですらかなり遠い手役を狙わせようとする無理筋なものも数多く見受けられました。)

ドラ無しの手なら悪形リーチ一通>リーチ平和であることから、56ページDでもリャンメン落としが案外悪くないかもしれません。しかしテンパイ以前に赤ドラを引けば手の内で使えることも踏まえれば、二度受けペンチャンを落とすのが無難でしょうか。EFについては牌姿BCの三色以上に一通を狙いやすい手組なので一通狙いを推奨します。

令和の麻雀最新理論

最新の麻雀戦術に乗り遅れるな!

「一時期、デジタル時代に昔の戦術論でシステムにそぐわないものは排除されてきました。『捨牌は読まない』がその典型かと思われますが、それ以外にもメンゼンの大切さなども軽視されていたと思います。
ところが最近の戦術論ではそんな昔の戦術論が見直され、さらに改良されて発表されました。これこそが新時代の理論であり、私は本書でそれをまとめる意味でも、仮定や分析を交えながら展開したいと思います」(まえがきより)

たとえば、昭和は打点重視、平成は効率重視の打ち方が流行しましたが、現在は「一定の打点を確保した上での効率重視」という、ハイブリッドな打ち筋が登場し脚光を浴びつつあります。

本書ではまず、このような昭和でも、平成でもない令和の麻雀戦術について、ユーモアを交えながら解説します。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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