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平賀聡彦プロが貫き通すスタイル 雀士の本懐は攻めにあり

平賀聡彦プロが貫き通すスタイル 雀士の本懐は攻めにあり

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舞台俳優から麻雀の道に入り、活躍を続けている平賀聡彦プロ。人前で演じることで培われた度胸もあってか、放送対局では無類の強さを誇っている。そんな平賀にとって、麻雀の真髄は「押し引き」ではなく「押せ押せ」。とにかく攻める豪胆な打ちっぷりから「マッコー侍」の愛称で親しまれ、ファンからの人気も高い。本記事では、平賀の攻めの麻雀の極意にも迫ってみたい。

目次

平賀聡彦の基本情報・プロフィールデータ

名前 平賀 聡彦(ひらが としひこ)
異名 マッコー侍
生年月日 1973年12月12日
職業 麻雀プロ
出身地 山梨県
血液型 O型
趣味・特技 読書
本人公式SNS

Twitter

所属団体 最高位戦日本プロ麻雀協会
プロ入会年 2004年
主なタイトル RTDリーグ2017優勝
第20回モンド杯優勝

対局中の所作はプロによって違うものだが、その中でも平賀は特徴的だ。放送対局以外では、配牌を4枚ずつ取っていく際にすぐに理牌せず、12枚揃った時点で手を開ける。そして、最後の牌をツモる対戦相手の表情をじっくり確かめる。その表情から、相手の配牌の良し悪しがわかる場合があるというのだ。表情から手の内を読むとは、元俳優ならではの所作なのかもしれない。

経歴

1999年:最高位戦日本プロ麻雀協会第29期前期生としてデビュー
2017年:RTDリーグ2017優勝
2020年:第20回モンド杯優勝

麻雀との出会い・きっかけ

中学生の頃に始めて牌を握った平賀は、大学に入ってから本格的に麻雀を打つようになる。舞台俳優をしていた頃も、稽古帰りにセットで楽しんだり、一人でフリー雀荘に入ったりと、麻雀は続けていた。楽しい麻雀だからこそ、生活が苦しくても雀荘では働かないと決めていた平賀。しかし、交際していた女性と別れたことで自暴自棄になり、雀荘でのバイトを始める。プロを目指す店員たちと卓を囲むと、平賀は「自分は強い」と感じたという。その後、舞台俳優を辞める決意を固め、1999年に最高位戦日本プロ麻雀協会に入会。その時すでに30歳だったが、戦いのステージを上げていくのに時間はかからなかった。

平賀聡彦の打ち方や雀風

攻める麻雀を打つ平賀がベースとしているのが、「リーチ最強」の考えだ。そのため、自分が先制することが第一で、他家の動きや場況はそれほど重視しない。また、平賀には「オリない4要素」があって、東1局・親番・断トツ・断ラスの場合は、必ずアガリに向かうという。道中は安全牌を持たず、目いっぱいに構えるのも平賀流だ。その理由について「放銃するのが怖いのではなく、一番の恐怖はアガリを逃すこと」と話すあたり、どこまでいっても攻めるという気概が感じられる。

平賀聡彦の対局時の様子

モンド麻雀プロリーグ19/20 第20回モンド杯 決勝第2戦

実況が「これ以上の逆転劇があるでしょうか」というほどの結末を演出したのは。平賀の執念だった。2半荘勝負の超短期決戦で、平賀は1回戦に痛い3着。2回戦のオーラス、平賀は大きなトップ目に立っていたが、初戦トップの滝沢和典プロから5200点以上を直撃しなければ逆転できない。決着を付けるため滝沢がリーチしたが、平賀はがむしゃらに前へ出る。3副露してホンイツ・ドラのテンパイで逆転条件を満たすと、直後に滝沢の手から当たり牌の發がこぼれた。

RTDリーグ2017 決勝5回戦 2017/11.3

決勝最終日は、白鳥翔プロの快走からスタートした。東3局1本場、平賀は先制リーチで攻めるが、白鳥に追いかけられてアガリを逃す。南1局1本場になって、親番の平賀に待望のチャンス。「三色は偶然手」と話している平賀だが、「三色・ドラ3」が組み上がって変則3面待ちでリーチする。すでに5万点を超え、この局も2副露して場を流しにかかっていた白鳥から4枚目のドラが出た。親番できっちり攻めた平賀が会心の倍満で逆転し、優勝に大きく近づいた。

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アガリを逃してもリーチに次ぐリーチで、徹底的に攻め続ける。これぞ平賀といった対局だった。東1局1本場、ホンイツでテンパイしていた平賀は、リーチに対しても引かず、一発で8000点の放銃。ただし、これ以外は南1局1本場でトップ目に立つアガリを決めるまで、全ての局でリーチをかけ続けた。カンチャン待ちの即リーチもある一方で、ドラの役牌を含むホンイツもあり、対戦相手が打点判断に迷う場面も。そうしてオリの選択を迫っていくのが平賀流である。

平賀聡彦のSNSでの評価・評判

「マッコー侍」のキャッチフレーズ通り、SNS上では平賀の一直線で熱い打ちっぷりを支持するファンが圧倒的に多い。

テレビ対局のパイオニアであるモンド杯での逆転優勝と表彰式での男泣きは、多くのファンに大きなインパクトを与えたに違いない。

対局中の平賀が漂わせる「男気」を見て、ファンになったという人も少なくないかもしれない。

もしも、メガネをかけたプロ雀士だけが所属するMリーグチームがあったら。メガネの印象が強く、攻守のバランスも絶妙なチーム構成だ。

平賀聡彦のニュース・こぼれ話

自身初の麻雀本『侍、真っ向勝負!平賀聡彦のガムシャラ麻雀』を出版

RTDリーグ、モンド杯というビッグタイトルを手にした平賀が、自身初の麻雀本を上梓した。その名も『侍、真っ向勝負!平賀聡彦のガムシャラ麻雀』。表紙には刀を振り下ろす平賀が写っているのが特徴だ。攻撃的な麻雀をする平賀のイメージどおりではないだろうか。本書は戦術書というより、平賀の自叙伝的な内容となっており、どのように考えて麻雀を打ってきたかについて語っている。平賀と麻雀の関わりや生きざまに触れたいという方は、ぜひ手に取ってほしい。

演じているときは噛まない

麻雀ウォッチのYouTubeチャンネル内の人気コーナー「ひなたの部屋」に平賀が登場し、迫力十分の演技を披露する場面があった。平賀は「声量でカバーしている」と謙遜したが、リクエストした日向藍子プロは大喜び。対局前のインタビューなどでは噛んでしまうことも多い平賀だが、このときはノーミスでやり遂げ「書いてある台本を読むだけだったら噛まない」と自信を見せていた。「元俳優」平賀の演技はこちらから。

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この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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