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ネマタの天鳳日記 第55回

ネマタの天鳳日記 第55回

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 さっき通ったばかりの単騎でこっそりダマテン。自分でと切っているので、リーチしても待ちは読まれにくいところです。

 しかし、通りそうな待ちだとしても、リーチすれば降りる他家は現物なりより通りそうな牌があればまずはそちらから切ります。一方、北家がこの時点で東家の仕掛けをケアして降り気味に打っていて、手の内にがあるとするなら、今通ったばかりのの合わせ打ってくることが期待できます。

 北家の手のうちにがあるかどうかは分かりませんが、もしあるとするならは山に残っていても1枚まで。ダマでも出アガリ6400なら、少しでも出アガリのチャンスを高めた方が良いと判断しました。

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 北家の手には、より通りやすい牌がと3種5枚もありました。押すか降りるかで二極化されやすいリーチと比べ、ダマにした場合のアガリやすさをアガリ牌の枚数と種類だけで判断するのは難しいです。「つかめば出る」どころか、「手の内から当たり牌を切ってくる」という読みが正しければ、その他家にツモ番が回りさえすれば100%アガれることになります。

 メンゼンテンパイならダマよりリーチが有利なケースがずっと多いですから、「ダマでも出にくい」場合は、そもそも出やすさを考慮せずともリーチ有利であることが多いもの。ですからどちらかと言えば、「ダマなら結構アガれる」という理由でダマにすべきケースこそ実戦では着目した方がよいかもしれません。

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 赤ドラはあるけど祝儀は無い天鳳ルールでは最早常識化しつつある切り待ちリーチ。これも切りダマや切りリーチとの比較を随時考えます。ダマでも12000あり、が特に山に残っていそうというわけでもないので、切りリーチよりはダマ。

 ただ今回はを切った直後に切りリーチなので、からの切りは警戒されにくい。ダマでもは特に出やすくないとなると、ツモ裏1で跳満になる可能性もある分ダマよりは切りリーチが有力とみました。第4回のように、赤を切るとかえって警戒されかねないケースもあるのでこのあたりも河をよく見たうえで判断します。

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 無事12000をアガることが出来ましたが、通っていないスジがそれこそくらいしかないので、出アガリ狙いでと何かのシャボで打ったケースも、前巡にを切っていないのであれば結構有り得ると読めるのかもしれません。今回のケースはともかく、待ちがかなり絞れてきた場合は、赤のまたぎであってもケアした方がいいこともありそうです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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