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ネマタの戦術本レビュー第311回「手作りと押し引きの鉄戦術  著:福地誠 その18」

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Q77 ダマ

 ダマ5800止まりなら終盤でもほぼリーチしますが、高め満貫となると他家の動向次第。南家はドラをポンしていますが、役牌は全部見えていて他の手役もあまりなさそうです。そうすると途中までは役アリテンパイを目指していたが、途中で形テンに切り替えた可能性があります。

 西家もあまり手が入っているようには見えませんが前巡に切り。北家は既に字牌を合わせ打って降りてそうです。

 そうすると、ダマにしても北家からは出なさそうですが、南家と西家については、リーチしたら当たり牌を止められるが、ダマならつかめば出るという展開が十分に考えられるので、高め満貫のこの手ならダマが有力そうです。

Q78 打リーチ

 点数を見なくてもリーチとありますが、南2局でトップは相当厳しく、放銃すればラスが近い3着目となるとどちらかと言えば降り寄りの局面。天鳳なら打発ダマに軍配が上がりそうです。

Q79 打リーチ

 序盤のチートイツ37単騎というだけなら手変わりを待つことが多いですが、今回は手変わりに相当する牌が結構切れている、自分がをトイツで持っているのでは若干使われにくいこともあり即リーチとします。

Q80 スルー

 東場で多少リードしている程度であれば、大きく基準を変えることはないのでまだスルーします。

Q81 スルー

 面前一向聴VS鳴き聴牌最終回・まとめ - とりあえず麻雀研究始めてみました

 タンピンドラドラの良良1シャンテンなら、チーテンを取る分岐点が5巡目。今回は三色があるので、鳴いても高め満貫になりますが、メンゼンで跳満、倍満になる可能性も高くなります。

 安め高めのない、鳴いて3翻と、リーチして5翻(ダマ4翻)の良良1シャンテンで互角。今回は鳴いた場合は安めでアガるケースが多い一方、メンゼンテンパイでリーチすれば他家が降りに回ることが多く、その分高めでアガれることが増えることから、局収支的にはスルー寄りとみますが迷います。

 南家は1つ鳴いて面子候補を落としたところなので、テンパイに近そうではありますがまだテンパイはしていない可能性が高く、打点も安そうというのもスルー寄りの要因です。

Q82 カン

 待ちが悪いとはいえ先制テンパイなら、打点アップの恩恵を最も受けやすいのは自分なのでカンします。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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