<麻雀最強戦2017>◇10日◇ファイナル
日本で一番強い雀士を決める「麻雀最強戦2017」(竹書房・近代麻雀主催)のファイナルが12日に行われ、金太賢(日本プロ麻雀協会)が優勝。賞金300万円を手にした。金はプロ13年目で今年は初の雀王を戴冠。その勢いで最強位となった。
金は予選B卓で石橋伸洋(最高位戦日本プロ麻雀協会)、浅井裕介(最高位戦日本プロ麻雀協会)、加賀まりこ(女優)と対局。浅井が大きく抜け出し、自身がオーラスの親番を迎えた時点では浅井がトップ目で54100点持ち、金は22400点持ちと31900点差で迎えたが、連荘の末最後は6000オールのあがりで逆転し決勝進出を決めた。
事前にTwitterで行われたB卓の勝者予想では、金に投票したファンは23%。一番人気の石橋は56%投票されており、倍以上の差がついていた。
決勝はA卓から馬場裕一、C卓から猿川真寿(日本プロ麻雀連盟)、D卓からは去年の最終局での逆転負けの雪辱に燃える多井隆晴(RMU)が勝ち上がった。
決勝は東家から金、猿川、馬場、多井の座順で開始した。東一局に多井にいきなり高め大三元の聴牌。あがり牌のが1枚山にいたがこの局は金が平和のみをあがりきり、事なきを得た。
東場は小場で進行。誰も3万点を越えない展開で重苦しい戦いとなったが南1局の親番で金が細かいあがりを重ね 30000点を越えた。親番を流局で落とした後に南2局で猿川が2000は2700オールのあがりでトップ目に立つも、金が次の局で馬場から3900は6300のあがりで再び猿川を捲った。南3局では親の馬場がツモのみのあがりを拒否し、高め三色のフリテンリーチ。安めツモとなったが優勝が見える位置となったが、その後の1本場で猿川が多井から3900は4200をあがり、金を2000点差で捲ってオーラスとした。
南4局は親の多井が立直のみだがのシャンポン待ちで先制リーチ。それに対して倍満ツモ条件の馬場が役牌、ホンイツ、一気通貫のカン待ちで追いかけ立直。ツモれば優勝の立直で勝負をかけた。この局は猿川が仕掛けて聴牌するも聴牌打牌がとなり多井に放銃。裏はなく2000点となり、金と猿川が同点に。
金と猿川は何点でもあがれば優勝となる南4局1本場。配牌はが暗刻の猿川が優位に見えたが苦しい急所を引き入れ金が平和ドラ1の待ちの聴牌。猿川が放銃となり、金が優勝を決めた。
プロ13年目にして最強位となった金は「一年間、この舞台に立つために頑張ってきたので嬉しいです。協会や、マーチャオの後輩、仲間にとても応援されて今日を迎えました。その応援の力でオーラスあがりきることができました。雀王、そして最強位。背負った看板は大きいですけれども今後も頑張ります。」と喜びを語った。
【A卓】 1位:馬場裕一 2位:前原雄大 3位:二階堂亜樹 4位:本郷奏多
【B卓】 1位:金太賢 2位:浅井裕介 3位:加賀まりこ 4位:石橋伸洋
【C卓】 1位:猿川真寿 2位:水口美香 3位:村上淳 4位:平賀聡彦
【D卓】 1位:多井隆晴 2位:影山恒太 3位:藤崎智 4位:近藤千雄
【決勝】 1位:金太賢 2位:猿川真寿 3位:馬場裕一 4位:多井隆晴
金太賢(きむてひょん)プロフィール
昭和58年1月27日生まれの34歳。血液型はA型。兵庫県出身。日本プロ麻雀協会所属。
マーチャオ&ウェルカム直営 東日本エリア統括を務めている。
主なタイトルは第10回 野口賞受賞、第16期 雀王
Twitter:@kimu_wakajisi
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