「日本一キレやすい雀士」というインパクト抜群の異名を持つ麻雀プロ。それが浅井裕介だ。異名だけ聞くといつキレてもおかしくない近寄りがたい人物、という印象を受けるかもしれないが、ファンや同業の麻雀プロからは非常に温厚で物腰の柔らかい人間性が人気だ。しかし、曲がったことや筋の通らないことに関しては人一倍敏感で、心の内には熱い想いを秘めている。これが「日本一キレやすい」という異名の由来となったようだ。本記事では、そんな浅井の人物像や雀風を掘り下げていく。
目次
浅井裕介の基本情報・プロフィールデータ
名前 | 浅井裕介(あさいゆうすけ) |
異名 | 日本一キレやすいプロ雀士 |
生年月日 | 1986年9月22日 |
出身地 | 東京都 |
血液型 | O型 |
趣味・特技 | スポーツ観戦、ゲーム、漫画 |
本人公式SNS | Twitter note |
所属団体 | 最高位戦日本プロ麻雀協会 |
プロ入会年 | 2008年 |
主なタイトル | 第21期麻雀マスターズ 4位 麻雀最強戦2017 全日本プロ代表決定戦優勝 第13期RMUクラウン 優勝 |
浅井プロは10年以上前から麻雀教室の講師を務めており、現在は浅井プロ自身が開催している「浅井塾」にて、受講者のレベルに合わせたレッスンを行っている。浅井プロは「ライトユーザーの方に、次の一歩を踏み出す手伝いをしたい。」と語り、麻雀を始める方が急増している今、さらなる麻雀の普及に尽力している。
経歴
2008年:最高位戦日本プロ麻雀協会 入会
2012年:第21期麻雀マスターズ 4位
2017年:麻雀最強戦2017 全日本プロ代表決定戦優勝
2019年:第13期RMUクラウン 優勝
2021年:第46期A2リーグ2位で来期A1リーグへの昇級を決める
設楽遙斗・浅井裕介・品川直がA1リーグに昇級、河野直也は一歩及ばず!/第46期最高位戦A2リーグ最終節結果
麻雀との出会い・きっかけ
浅井の麻雀との出会いは中学時代。本格的に麻雀に打ち込み始めたのは大学時代で、大学入学と同時に麻雀店で働き始めてからは麻雀漬けの日々を送っていたそうだ。そんな中、浅井は大学在学中に最高位戦日本プロ麻雀協会のプロ試験を受験。見事に合格し、麻雀プロとしてのキャリアをスタートする。受験した理由は「自身が最強だと証明するため」だったそうだがやはりプロの壁は高く、すぐにそれが勘違いだということに気づかされたという。この麻雀に対する熱い気持ちが「日本一キレやすい」と称される浅井プロの熱につながっているのだろう。深い人物像については最高位戦日本プロ麻雀協会のHP内で掲載されているコラム「FACES」でも語られている、そちらもあわせて注目してほしい。
浅井 裕介(最高位戦日本プロ麻雀協会)
浅井裕介の打ち方や雀風
浅井の雀風は自身の存在感を常に出していく緻密な攻撃型。攻撃型というと、とにかく真っすぐに手を進めて攻めまくるというイメージを持たれるかもしれない。しかし、浅井の麻雀はただ闇雲にアガリをねらうだけではない。時に鳴き仕掛けでライバルを威圧、時には丁寧な打ちまわして脅威の粘りを見せたりと、対局の中で冷静に戦況を分析し最善手を選択し続ける。心の中では熱い心を燃やしつつも、その熱に囚われることなく勝利へのエネルギーへと昇華していく。このような浅井の勝利への執念は麻雀ファンのみならず、他の麻雀プロも魅了し続けている。
浅井裕介プロの対局時の様子
麻雀最強戦2017 全日本プロ代表決定戦 予選A卓 2017/9/24
浅井の懐の深い攻めが光ったのがこの一局。オーラスの親番でライバルを追いかける立場の浅井。なんとしてもライバルより先にテンパイにこぎつけたいところだが、ライバルは2副露ですでにテンパイされていてもおかしくない状況。ここで浅井がカンチャン待ちながらもテンパイ。ここは即リーチしてライバルを押さえつけるかと思いきや、テンパイをはずしてさらなる打点と好形を求める。すかさず好形変化をとらえることに成功し、満を持してリーチに踏み切った浅井は見事にこれをツモアガリ。焦ることなく勝利への最善手を追求する浅井の選択が光った。
浅井裕介がファイナル進出/麻雀最強戦2017 全日本プロ代表決定戦
第46期最高位戦A2リーグ第5節 2回戦 2021/6/5 2回戦東4局
浅井が巧みな打ちまわしで存在感を発揮したのがこの一局。浅井の配牌は普通に進めてはとても戦えそうにない牌姿。そこで浅井は役が確定しない中、大胆にもをポン。実際にはバラバラな手格好から大物手をにおわせて、ライバルにプレッシャーを与える。これを警戒するライバルが手をこまねくうちに順調に手を進める浅井プロ。気づけば浅井プロが一番手となって見事に役を絡めたアガリをものにした。どんな状況でも局に影響を与えるという浅井プロの積極的な麻雀が光った一局となった。
第46期最高位戦A2リーグ第5節 4回戦 2021/6/5 4回戦東3局
ライバルが攻めてくる中、浅井が絶妙な押し引きでアガリへの道筋を導き出した一局。ライバルが筒子のホンイツ模様で鳴き仕掛けを入れるが、浅井はそれにひるまずに筒子を切っていく。まだまだテンパイまでは遠い中、親番ということもありしぶとくテンパイに向かって食らいつく。いつロンされてもおかしくない中、歯を食いしばって押し続けてテンパイをいれた浅井。最後にはライバルからの出アガリに成功した。仕掛けにひるまずに攻勢をとった浅井の鋭い押し引きの判断が光った一局だ。
SNSでの評価・評判
SNSでは、浅井の「日本一キレやすい」というキャッチフレーズに関する投稿が数多く見られた。近寄りがたく聞こえるキャッチフレーズと浅井の物腰柔らかな人柄とのギャップが人気を呼んでいるようだ。
スペース切れやすい問題深刻だわぁ。
— ふくたろうはアコギ弾き@11/28コエダケ (@ag_fukutaro) August 21, 2021
最高位戦の浅井プロ以上にキレやすいぞコレw
浅井の「日本一キレやすい」という独特な異名は麻雀ファンの間で深く愛されている。
「日本一キレやすい杯」は草です浅井プロ
— ホワイトウフ (@snowtofu) April 8, 2020
マウスの破壊頻度でも競いそうな名前だな
浅井の主催したオンライン大会「日本一キレやすい杯」は1000人に迫ろうかという参加者で大いに盛り上がった。
浅井プロ優しい…流石先生と呼ばれて慕われているのわかる…
— ぽー(邪馬台国) (@LemonGellY1989) October 2, 2020
麻雀教室でも浅井はキレまくり…ということはもちろんなく、優しく丁寧な指導で大人気だ。
浅井裕介のニュース・こぼれ話
学生時代は体育会系
浅井プロは中学時代は野球部、高校時代はアイスホッケー部と体育会系の学生時代を送っていた。現在でも趣味にスポーツ観戦をあげており、特にプロ野球チーム東京ヤクルトスワローズの大ファンだそうでファンクラブにも入会しているという。浅井の内に秘めた熱い心はスポーツを通して養われているのかもしれない。
麻雀ライターとしても活躍
浅井はプレイヤーとしてのみならず、麻雀ライターとしても活躍中だ。所属団体の最高位戦日本プロ麻雀協会の観戦記や自身のnoteでは対局内容を解説・検討を行っている。麻雀ウォッチにおいては浅井プロが執筆されたコラム「Mリーガー列伝」も公開中なので、興味のある方は下記リンクからぜひチェックしていただきたい。
Mリーガー列伝(1):近藤誠一(フェニックス)
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