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もっと勝つための現代麻雀技術論 第24回 「浮き牌の残し方④」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第24回 「浮き牌の残し方④」

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 今回からは浮き牌を切ると余り牌の無い1シャンテンから、浮き牌を切るか他の牌を切るかについて考えます。 余り牌の無い2面子形1シャンテンは、3枚からなる面子候補と2枚からなる面子候補が、それぞれ良形か悪形かで4通りに分類できます。(以下、それぞれの1シャンテン形を、良3良2悪3良2良3悪2悪3悪2と表記します。)

 

良3良2に受けられる1シャンテン

  いわゆる完全1シャンテンと呼ばれるのが良3良2の1シャンテンです。元々の定義では、ポンよしチーよしポンチーよしと言われるように良3がリャンメントイツの場合に限りましたが、344568のようなリャンメンカンチャンでも手牌の価値はほぼ同じなのでここでは完全1シャンテンに含むものとします。

 最近では悪形含みでも余り牌さえ無ければ完全1シャンテンと呼ばれているのも聞いたことがありますが、余り牌のある良2良2の場合より弱い1シャンテンである以上、「完全」と呼ぶにはふさわしくないでしょう。

 良3良2の形に取れるなら基本的にそうします。良2良2に取るとするなら打点が上がる変化がある場合ですが、浮き牌がドラそのものであっても多くの場合ドラ切りが悪くありません。

  逆に言えば、余り牌の無い1シャンテンにならないうちは、基本的にドラを残すように打ちます。アガリ逃しや将来の放銃や鳴かれることを恐れて、あるいは見落としでドラを早々と切ってしまう人が結構います。

 アガリに遠いなら面子ができるツモを逃しても、その結果アガリ逃してしまう可能性は低いです。やはり、「裏目」ではなく、よりよい手を目指すことを先に考えます。

  完全1シャンテンなら浮き牌のドラを切ることが多いと言っても、23赤5のように4を引いたら使いきったうえにテンパイできる場合は赤5を残すことが増えます。現麻本では23赤5から赤5を残すかどうかの判断については講座7に書きました。23赤5が残ってテンパイした時にカン4待ちも選べるので、リャンメン+浮き牌ではなく、357のような3枚からなる面子候補の一種としてみたためです。

 2を引くと123三色になる場合の134も同様。現麻本講座4よりリーチ三色悪形の方がメンピンより良いので、悪形待ちが残っても三色確定になるなら1を残して良2良2にするよりは4切りで良3悪2に受けた方がよくなります。(第19回で申しましたようにメリットとしてはあまり大きくないですがポンしてテンパイにも取れます。)

 

 ドラ

 ツモのメンピンより、ツモの悪形リーチ三色を優先して打より打

 

 完全1シャンテンにとらない他の例としては、雀頭が振り替わった時に手役やドラがつきやすくなって打点が上がる変化が豊富な場合。第16回でも申しましたが雀頭が振り替わる変化は見落としやすいので、余り牌無しの1シャンテンに取れるけど安目になる受け入れを含んでいる場合は意識しておきたいです。

 

 ドラ

 

 ツモの安目受けがある。ツモで打点が上がり、ツモでも手広くなるので打

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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