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もっと勝つための現代麻雀技術論 第172回 「押し引き判断の基礎②」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第172回 「押し引き判断の基礎②」

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 現麻本で記載しました押し引き判断は、「とりあえず麻雀研究はじめました」の押し引き表を参考にしています。現在ではより細かい押し引き表が作成されていますのでそちらを御参照下さい。

 より広いケースの押し引き表(面前限定) - とりあえず麻雀研究はじめました

 こちらは局収支で見たメンゼンテンパイ時の押し引き表、カテゴリ「押し引き表」から他の条件についても見ることができます。

他家がリーチ、こちらがテンパイしている場合の押し引き判断

 まずは自分も他家も子の場合、押し引き表でみると、良形の場合は全部押し有利になっています。悪形の場合は、リーチのみで追いかけるのは微妙~やや不利ですが、それ以外は基本的に押してよいという結果になっています。

 前回申しました通り、「テンパイさえしていれば意外と勝負になる」のです。「自分のアガリはロンとツモがあるが放銃はロンされた時だけ」「降りていてもツモられた場合の失点は残る」「終盤はアガリ率は減るが、テンパイ料の影響も大きい」というあたりが、体感に比べて「意外と勝負になる」理由でしょうか。

 自分が親となると、何とテンパイさえしていれば全部押し有利。もちろん実戦では、親でテンパイしていても降りを選ぶべき局面もありますが、降りた方がよくなると言えるだけの明確な要素がないのであれば、親のテンパイは押すものだと思って問題ないでしょう。

 自分が子で他家が親の場合。これだと良形テンパイでも安手かつ終盤で両無スジ456を押すとなると微妙。悪形の場合、のみ手で無スジを押すことになる場合は降り有利。終盤で危険度が高い牌を押す場合は悪形3翻でも微妙なケースが出てきます。

 手作りの段階では、親か子かで判断が変わることはあまりありませんでしたが、押し引きの段階となると結構変わります。選択次第でアガリ率、放銃率に大きく差が出る、「一打の価値」が大きい段階だからこそ、手牌以外の条件の影響が大きくなるわけです。

 より広いケースの押し引き表(副露) - とりあえず麻雀研究はじめました

 こちらは鳴き手の場合、メンゼンでリーチを打つ場合に比べ、一発、裏ドラ、メンゼンツモが無い分打点は低くなりますが、リーチ棒出費がなくなるので判断としてはそこまで変わっていません。(リーチによる打点上昇効率のいい2翻手について少し引き寄りになっている程度。)細かい差についてはリンク先の押し引き表を各自御参照下さい。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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