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もっと勝つための現代麻雀技術論 第181回 「安牌が少ない場合の押し引き」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第181回 「安牌が少ない場合の押し引き」

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安牌が少ない場合の押し引き判断

現物の数と押し引き表(面前ver.) - とりあえず麻雀研究始めてみました

現物の数と押し引き表(副露ver.) - とりあえず麻雀研究始めてみました

 よく、「安牌が無いから降りずに真っ直ぐ打つ」と言われることがありますが、上記の研究結果にありますように、「安牌が無い」という理由で押すのが有利になることはあまりありません。

 大半は、「安牌が有っても押し有利」であるか、「安牌が無くても降り有利」な手牌です。元々テンパイさえしていれば大抵は押しが悪くないのですから、「テンパイかつ、スジ牌程度の安牌も無い」のであれば押して問題ないです。

 1シャンテンの手牌だと、「安牌が少ないので現時点ではとりあえず押して、安牌が増えれば降りる」という選択が有効になるケースも増えますが、1シャンテンの場合については、1シャンテンからの押し引き判断について取り上げた後で改めて考えていくこととします。

 「安牌が無くても降り有利」である場合は、現麻本講座28で取り上げましたように、「1つ通れば他の牌も通る」ように切って安牌を水増しするのが有力ですが、中盤以降、情報量の多いリーチとなると、比較的通りやすいと言える牌すら無いということはそれほど多くありません。

 第169回で取り上げたような、無スジ同士でも「早い段階で切られた牌を面子候補の一部とするような待ちでしか当たらない牌」「ワンチャンスの中でも比較的通りやすい牌」といった牌が無いかを今一度確認されることをお勧めします。

 特に比較的安全な牌を切っても安牌を増やせるのであればなおさらです。無スジを複数切るよりは、やや危険でも暗刻で持っている牌を切って3巡しのぐ方が放銃率を下げられますが、無スジでも比較的通りやすい牌がトイツやスジ持ちで2巡しのげるのであれば、1巡の差よりは目先の安全度を優先したいですね。

 「安牌が無い」という理由で押し有利になることはあまりないと書きましたが、上記の押し引き表は、現物以外の枚数については特に考慮されてないので、現物0枚でも比較的通りやすい牌がある場合も含めての結果です。

 ですから、「現物1枚で、危険牌を引いて手を崩しても次巡安牌が増えなかった場合、止めた危険牌以上に安全な牌が他に無い」場合や、現麻本p165で取り上げましたように、「押すことが安牌水増しにもなる」場合は、押した場合と降りた場合の放銃率にあまり差がつかない以上、「現時点ではとりあえず押して、安牌が増えれば次の危険牌で降りる」という選択が有力になります。

 単純に「安牌が無い」から、「手牌がこうだから」ではなく、あくまで、押した場合と降りた場合の比較で判断することを心がけましょう。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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