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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第127回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第127回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第五節一回戦B卓

▼対局者
Ⓟ中嶋隼也
Bさん:タケオしゃん
石橋伸洋
Dさん:シンプルなワキガ

牌譜はこちら

 127-1-min

 一般的に親が早々とダブを切ってきたら手が早いものですが、今回のように1メンツも無く、かといって他に切る牌も難しいという遅い手の場合もあります。悪形を3つ埋める必要のある一通はかなり苦しいとはいえ他も悪形残りなら残すに越したことはありません。を先に引くならタンヤオで一通を見切りますが、を先に引くなら一通を残してマンズのリャンカン落とし。タンヤオにする場合はともかく、一通になる場合はダブが浮き牌として残っている方がよいので迷いますが打としそうです。

127-2-min

 ドラそばのをツモったところで一通を見切る打。ここでもいずれにせよ悪形ばかり残るので一通目を残す打としてそうでした。

127-3-min

 1メンツも出来ぬまま9巡目。ここでを先切りして比較的安全な西残し。ここから先制テンパイを取れる可能性はかなり低いです。単に将来の他家のテンパイに降りやすいようにというだけでなく、安牌が残っていることで他家のテンパイが入っても安牌を切りつつテンパイに取れる手順が残りやすくなります。先制テンパイしやすい早い手で手広く構えて他家より先にアガることで失点を回避するのも攻防一体であれば、先制テンパイを取るのが難しい手で安牌を抱えるのも攻防一体です。

127-4-min

 鳴き手の北家がテンパイしているとしても通る牌を切りつつテンパイを目指します。

127-5-min

 配牌時点ではかなり厳しい手でしたが流局テンパイに持ち込むことができました。北家はカンで何と跳満のテンパイ。今回はが出ていく形ではありませんでしたが、先制テンパイがかなり厳しい場合は安牌を残しつつ、他家のテンパイが入っても立ち回りしやすい手組を心がけていると、思わぬ高打点テンパイに放銃するような展開も自然と減らせると思います。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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