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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第160回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第160回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第六節一回戦C卓

▼対局者
私:就活生@川村軍団
Bさん:シンプルなワキガ
Cさん:タケオしゃん
Dさん:コーラ下さい

牌譜はこちら

 160-1-min

 悪形のみ手でも1シャンテンのままリーチに押すよりはいいですし、降りるにしても現物はのみとなればテンパイに取るところです。

160-2-min

 無スジのを引きましたがツモ切り。降りきれる目処が立つまでは、のみ手悪形でもテンパイなら押し。リーチによほど当たりやすいと読める牌を引いた場合は止めますが、それだけ当たると読めるということは待ちがかなり絞れているということですから、降りきれる目処も立っているはずです。

160-3-min

 をツモって300−500のアガリ。もしを抜いていたら、スジのを切ってダブロンになっていたかもしれません。押すのにもリスクがあれば降りるのにもリスクがあります。あくまでどちらの打牌がより有利と言えるかで選択すべきです。

160-4-min

 東家リーチに平和ドラ1テンパイ。西家がを通し、自分がを通すのでが現物なだけでなくもスジになります。しかしリーチによる打点上昇効率のよいリャンメン待ちとなれば局収支的にはリーチの一手。点数状況的にも東家のリーチに振るリスクよりも加点のメリットを重視したいところです。

160-5-min

 リーチしていれば東家から一発でした。出アガリ期待で一旦ダマにして、他家が手の内から切って来なそうならツモ切りという選択もあります。南家もそのつもりのダマだったのかもしれませんが、リーチしてもアガリの大半はテンパイして数巡のうちに出るということを勘案すると、リーチすることによる加点のメリットが大きいリャンメン待ちについては即リーチに分があるとみました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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