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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第234回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第234回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

最終節三回戦

▼対局者
Ⓟ中嶋隼也
多井隆晴
Cさん:独歩
Dさん:トトリ先生19歳

牌譜はこちら

親でくっつき1シャンテン。降りにくい形ということもありシャンテン押し。くっつきでダブドラが出ていくとしてもテンパイに取るでしょう。

をツモって最高のテンパイ。押し切って4000オールをツモアガリます。

南家がをチーして打。考えられる手役はドラのですが、や手役絡みのを切ってまでを切っていることから、は受けを増やすフォロー牌と考えられます。

もし後付けのテンパイであれば、+1面子のような形から打としたことになりますが、ツモで役無しテンパイにしかならない以上、を切ってまでを残しているのが不自然です。

よって考えられるのがアンコ。+1雀頭のようなケースです。そうするとは満貫テンパイ相手の本線。こちらがリャンメンテンパイとはいえ止めるべきということになります。

逆に言えば、南家の仕掛けに対して実はドラは通せることになりますが、は止められてもを押せるかと言われると全く自信ありません。、からの打が手組上のミスとしていかにもありがちだからというのもあります。ただこの卓でそのようなミスが起こるとは考えにくく、ミスリードを狙ってあえて打とするという話は聞かないので、はアンコで間違いないと見るべきでしょうか。

南家の待ちは本当にをチーして同テンに持ち込みましたが結果は南家のツモアガリとなりました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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