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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討  第64回

ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討 第64回

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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第八期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第一節三回戦A卓

▼対局者
就活生@川村軍団
木原浩一
おじさん
Ⓟ川崎たかし

牌譜はこちら

 次節(11月30日)まで期間が空くので、これまでの対局の中で気になった局面を取り上げていくことにします。

 789三色のメンツ候補が足りていて、にくっつけば純チャンのメンツ候補まで揃うのでリャンメン固定の打

 まだ2シャンテンですがラス目で打点が欲しい点数状況。にくっついて受けが増える変化も残したいということでここでアンカン。

 と重ねてトイトイのメンツ候補が揃いました。トイトイを残しつつドラへのくっつきもみて打。リーチツモでも裏1で満貫に届き、待ちが残った時の強さを踏まえるとここでドラを切る手もありそうですが、満貫ツモでも届かないラス目ならこちらでしょうか。

 をポンしてトイトイ1シャンテン。今回は既にがアンカンされているので分かりやすいですが、それが無くてもから打としてポン、完全1シャンテンからのポンテンならまだスルーしてリーチを狙うことが多いのでトイトイ狙いの可能性が高く、の形が残っていることが想定されます。

 をポンしてテンパイ。ロンなら60符で3900(なら7700)、ツモなら70符で1200−2300(なら2000−4000)です。

 前巡は1枚切れとはいえ途中で重ねられたケースを否定できず切りづらかったですが、3枚見えになったので単騎しか当たらず、単騎なら重なり狙いでドラを残すところ。も薄いですがこれなら満貫1シャンテンに取ります。

 待ちは結構絞られていますが、巡目が深いとはいえ親満貫聴牌。はポンされておらず振っても4500止まり(ドラ、赤受けが全て見えている)となればは止まらないところ。まだラス目とはいえ着実に点差を縮めるアガリとなりました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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