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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討  第108回

ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討 第108回

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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第八期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第四節二回戦A卓

▼対局者
Ⓟ川崎たかし
小林剛
タケオしゃん
木原浩一

牌譜はこちら

 役牌同士のシャンポンが残ればリャンメンができる以上にアガリやすくなるので19牌よりは南残し。ツモでも受けが増えるのでから切ります。

 ツモで受けが増えるように残し。アガリトップであっても、アガらなくてもトップの可能性が十分あるなら放銃回避を優先する場合もあります。しかし今回は2着目に2600放銃してもトップである一方、1000−2000をツモられると2着なのでなおのことアガリ率優先。親がいかに、「放銃回避よりアガリ重視」であるかが分かります。

 リーチツモドラ1なら逆転確定なのでドラはまだ残すところ。東家の、北家のからより周りの変化を残した方がアガリやすいとみて打

 を1枚使っているので見た目の受け入れはカンを残す方が広いですが、ソーズよりマンズの方が場に安い。雀頭が無いので、雀頭を作りやすいのペンカンチャンを残した方がドラからターツが出来た場合にテンパイしやすくなるというのもあります。

 打としてもツモでテンパイするので形としては打としたいところです。テンパイ時に同じスジ待ちが残るなら自分で1枚使っているより、両スジカンの方がよいという判断でしょうか。

 ツモか直撃、出アガリでも裏1でトップなのでリーチしそうですが、東家がツモアガリした場合リーチ棒出費で3着落ち。リーチ後東家に3900以上放銃ならラス落ちをケアしたためかダマを選択。
 確かに天鳳はトップのプラスが相対的に低くラスのマイナスが大きいルール。この手の選択でリーチしない方がよいケースも増えます。しかし東家の立場からすれば、ペンチャンと役牌トイツ以外バラ手であっても仕掛けるところ。20以外の中張牌が切られていない河からもそのケースは比較的高いとみてまだリーチに分があるとみました。

 北家からすぐ出アガリ2着終了。東家の仕掛けが無ければリーチを選んでいたのではと考えると、東家の仕掛けはアガリに結びつかなくてもトップを守った仕掛けになりました。今回は単にアガリを目指すうえでも仕掛けるところですが、相手のダマを誘発できそうなら、アガリに厳しいところから仕掛けるのも一つの手と言えます。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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