- 『ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第八期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
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第四節二回戦A卓
役牌同士のシャンポンが残ればリャンメンができる以上にアガリやすくなるので19牌よりは南残し。ツモでも受けが増えるので
から切ります。
ツモで受けが増えるように
残し。アガリトップであっても、アガらなくてもトップの可能性が十分あるなら放銃回避を優先する場合もあります。しかし今回は2着目に2600放銃してもトップである一方、1000−2000をツモられると2着なのでなおのことアガリ率優先。親がいかに、「放銃回避よりアガリ重視」であるかが分かります。
リーチツモドラ1なら逆転確定なのでドラはまだ残すところ。東家の
、北家の
から
より
周りの変化を残した方がアガリやすいとみて打
。
を1枚使っているので見た目の受け入れはカンを残す方が広いですが、ソーズよりマンズの方が場に安い。雀頭が無いので、雀頭を作りやすい
のペンカンチャンを残した方がドラ
からターツが出来た場合にテンパイしやすくなるというのもあります。
打としてもツモ
でテンパイするので形としては打
としたいところです。テンパイ時に同じスジ待ちが残るなら自分で1枚使っている
より、両スジカン
の方がよいという判断でしょうか。
ツモか直撃、出アガリでも裏1でトップなのでリーチしそうですが、東家がツモアガリした場合リーチ棒出費で3着落ち。リーチ後東家に3900以上放銃ならラス落ちをケアしたためかダマを選択。
確かに天鳳はトップのプラスが相対的に低くラスのマイナスが大きいルール。この手の選択でリーチしない方がよいケースも増えます。しかし東家の立場からすれば、ペンチャンと役牌トイツ以外バラ手であっても仕掛けるところ。20以外の中張牌が切られていない河からもそのケースは比較的高いとみてまだリーチに分があるとみました。
北家からすぐ出アガリ2着終了。東家の仕掛けが無ければリーチを選んでいたのではと考えると、東家の仕掛けはアガリに結びつかなくてもトップを守った仕掛けになりました。今回は単にアガリを目指すうえでも仕掛けるところですが、相手のダマを誘発できそうなら、アガリに厳しいところから仕掛けるのも一つの手と言えます。