- 『ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第九期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
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第三節二回戦A卓
東2局1本場
ポンで3900テンパイに取れるよう
ポンでもよさそうですが、
ツモに加えてピンズは良形への変化が豊富。スルーしても変化が豊富なブロックなら良形から仕掛けているに近いので、序盤ならこれくらいはスルーするのが良さそうです。
1シャンテン変わらずですが良形が残りドラ
受けができる仕掛け。これも
スルーの恩恵です。
河の濃さから東家も南家の手が2000点止まりでない可能性が高いとみてを絞りつつ手を進めましたが、それでも
をツモって2000−3900のアガリとなります。
東3局0本場
ドラが浮く
受けを残すメリットは薄いですが、マンズカンチャンを外して5ブロックに受ければ
をツモった時の受け入れで差がつきます。ただし6ブロックに受ける打
は稀に純チャンに変化することもあり難しいところです。
が枯れているので雀頭固定のメリットが薄い。
をアンコにした悪形残り1シャンテンや、チートイツドラ2の1シャンテンになるよりは、メンピンドラ1のリャンメン×2の1シャンテンになる受け入れが勝るとみてこの時点でドラ
切り。ややリードしている親なのでそれなりに打点が見込めるならアガリ率重視というのもあります。見れば納得の一打ですが、2シャンテンから比較的使い安いドラ切りなだけあってなかなか選びづらい打牌かもしれません。
が枯れていることもあり、ドラ
を使い切る打
ではなく、親に先制された時に現物
切りから押し返せるよう打
。これも場況をよく見てないと選びづらい一打です。
が枯れているので受け入れのロス無し。
ツモでカン
待ちが読まれにくいようにここで打
。
1枚切れですが、下家には持たれてない可能性が高く、逆にペンチャン落としより後から
が出てきた上家に
を固められているケースはそれなりにありそうとなると、なおのことカン
受けを残した方がアガリやすそうです。
難しい選択の連続でしたが、ツモが打牌に応えるかのごとく有効牌を引き入れ6000オール。この得点を守り切り半荘をトップで終えることができました。