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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討  第32回

ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討 第32回

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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第九期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第三節三回戦B卓

▼対局者
タケオしゃん
Ⓟ中嶋隼也
Ⓟ木原浩一
独歩

牌譜はこちら

東1局0本場

ドラを自分で重ねるケースもありますが、メンタンピン赤で満貫、三色がつけば跳満とドラに頼らずとも高打点が狙える手牌。結果的にはが鳴かれてしまいましたが、他家にとっては自分よりも必要になりやすい牌なので、序盤で切り出すことで鳴かれる可能性を下げ、安牌になりやすいを残すことで後手を踏んでも押し返しやすくする狙いです。

親の悪形リーチ2翻手なら北家が確実に満貫聴牌だとしてもリーチが悪くないですが、現状北家にが通っているのでスジも出やすい。河から西家北家が含みのターツを持っていて山にあまり残っていない可能性があり、ツモの手変わりを待つに越したことはないという判断でしょうか。

東2局0本場

先にを引かない限りは手が進めばカンチャンを外すことになる6ブロックの手牌。先にカンチャンを外してを安牌として残していた方が後手からでも押し返しやすくアガリやすいという判断でしたが、結果的には次巡のツモが。序盤でツモからマンズ二度受けを解消する手順もあるとなると打と迷います。

三色変化は2種のみのうえ不確定。のみ手悪形リーチを打つリスクを懸念する局面でもないので即リーチ。端牌のが1枚切れ、よりを切ってリーチした方が待ちが想定されにくので打リーチを選択。打の時点で打とどちらがよいかは迷うところ。マンズが変化した時の受け入れでやや劣りますが、のシャンポンならカンよりアガリやすそうで、678三色に変化した場合にの順に切った方が高めの待ちが想定されにくいです。

東3局

が残り1枚、は0枚なので、を残してをツモっても手変わりと呼べるか怪しいところ。そうでなくても、純チャンドラ1の満貫手の時点で悪形残りとはいえ後手を踏んでも押し返しの目を残したいところで、三色がついても押し返しやすさは大差無し。比較的安牌になりやすいを残します。

ドラでもはダマならそれなりに切られやすいところとみて、ダマ4翻ならダマにする手もありそうですが、ダマでも出にくい牌であることは確かなので跳満ツモ狙いのリーチ。場況を見ずにうっかりを残していたらこのアガリはありませんでした。

東4局

雀頭固定の打か、メンツ固定の打の2択と考えがちですが、残り1枚につき第3の選択リャンメン落とし。テンパイしないソーズツモで手広くなるメリットもあります。

確実に通る牌ならもほぼ通る牌で形テンが取りやすいですが、選ばれたのは打で上家に放銃。上家にだけ放銃があり得る牌で、振ってもが無ければ1000点、有っても2000点。ここで放銃しなかった場合、流局ノーテンなら−1500点、対門にハイテイで跳満をツモられた可能性もあります。連荘のメリットが薄い点数状況であることも踏まえると、確かにここは確実に通る牌より、安手に放銃しうる牌を切った方がよさそうです。一見降りていればよい局面であっても、本当にそれが最善なのか意識する癖をつけておきたいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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