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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討  第56回

ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討 第56回

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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第九期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第五節三回戦B卓

▼対局者
独歩
お知らせ
醍醐大
Ⓟ中嶋隼也

牌譜はこちら

東2局0本場

雀頭のくっつき1シャンテン。ツモで良形テンパイに取れるように打

 

最高のツモからで出アガリして11600。南家はをツモったところで現物を切ればくっつき1シャンテンに取れましたが、をツモる前のタンヤオドラ3の2メンツ1シャンテンの形にとらわれたが故のミスというところでしょうか。

東2局1本場

残り2枚の待ちでテンパイに取るよりはテンパイ外し。雀頭を崩す打もありますが、ターツを外してくっつき1シャンテンに受ける打でもツモでテンパイ。打ツモより打ツモがよいので個人的には打としそうです。

ただしツモで平和に取れるのが打の利点。親のダブ含みのホンイツ仕掛けをダマで交わせることを高く評価したのも打の理由でしょうか。

東3局

ドラなのでリャンカンをカンに受けて3枚見えを残しますが、再度をツモったところでが2枚見えになったのもあり打

東家はをチーして打。素直に読めばより残しているのはフォロー牌だったためで。チーテンの手出し牌である以上周辺の待ちが残っているとなると、カンか、と何かのシャンポン。シャンポンに振る分には2900止まりで、こちらは高め純チャン三色の1シャンテン。東家がカン待ちなら、ツモでカンになるのでこの時点でを切る手が考えられます。

とはいえ、がフォロー牌だとすると、何故1枚目のはツモ切りだったのかが気になるところ。手牌を開けてみれば前述の理由だったと分かりますが、実戦ではそれこそ読みをミスリードするためにあえてを引っ張ったケースも考えられます。ダブ仕掛けに真っ直ぐ押してくる相手が少ないから、先手を取られた時に安牌を抱えておく必要性が薄いと判断したならなおさらです。

そうなると、理屈では分かってもドラそばのは切りづらく、こちらが狭い1シャンテンなら降りておくのが無難なのかもしれません。

ドラアンコの雀頭無し1シャンテンになったところでを押しますが、これも先述の理由でもっと早い段階で押す手はなかったか気になるところ。1巡前のを残していればここでテンパイでした。

結果的にはを止めていたが故にアガれる手順を辿れましたが、東家がをツモって待ちになったので、テンパイする前にが当たり牌になった可能性もありました。どこまで河読みを信用するのか、相手が裏をかいた可能性も考慮するのか。このあたりは大変難しい問題ですね。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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