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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討  第66回

ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討 第66回

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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第九期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第六節二回戦C卓

▼対局者

おかもと
タケオしゃん
Ⓟ中嶋隼也
醍醐大


牌譜はこちら

東1局

東家がメンツを作りにくい牌から順に切ってリーチ。このケースは否定できないリャンメン以外の待ちが多いので、「待ちのリャンメン以外に当たりにくい」が最も通りやすそうです。しかし実戦では11600放銃と厳しい結果になりました。

南1局


チートイツ1シャンテン。を鳴いてメンツ手2シャンテンは仕掛けがきくようになりますが悪形残り。打点も踏まえるとどちらかといえばスルーでしょうか。

それでもチートイツに決めるとは限らず、ツモでアンコができたところでは打。もう1つアンコができた場合に四暗刻1シャンテンになる変化を残すに越したことはないとみましたが、赤ドラを2枚とも切ってトイトイにするほどではないのでをスルーしました。

アンコ手の可能性が薄くなったこともあり、ツモでチートイツに決め打つ打は一度自分が切っていますが、誰にも使われておらず山に残っている可能性が特に高い牌。待ちを選べるのでテンパイ時にフリテンが残ることもありません。

狙い通りが重なりテンパイ。結果的にはも全部山に生きてますが、周辺が多く見えているので他家に使われづらい単騎を選択。

裏ドラまで乗せて6000オール。トップを決定づけるアガリになりました。

南1局1本場

 

ならツモでもテンパイしますが、受けを狭めても先手がとりやすく、カンツとカンドラによる打点上昇が大きいのでアンカンを選択します。

ラス目の北家からもリーチが入り、のアンカンも入ったのでどれだけ裏ドラが乗るかと思いきや1枚も乗らず珍しい70符1翻のアガリとなりました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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