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ネマタの戦術本レビュー第7回「スーパーデジタル麻雀 著:小林剛 その7」

ネマタの戦術本レビュー第7回「スーパーデジタル麻雀 著:小林剛 その7」

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第一章 手順

(10)この問題に関しては、私は基本打として平和を残します。ただ実戦では同様の手牌で打とした方がよいことも多いでしょう。私の見解は、「もっと勝つための現代麻雀技術論第14回」で取り上げさせていただきました。どちらの考え方を取るかは皆様にお任せします。

 「基本は変化よりも、すぐにシャンテンが進んだ場合も打点を優先すべきだが、平和は1翻つく代わりに符が低くなるので例外も多くなる」というのは確かです。今回のケースも手牌や局面が変われば打有利になることも多いですし、カンチャンとトイツの比較で、カンチャンが先に面子になれば平和テンパイになるケース。トイツが中張牌同士ならトイツを残すことによる変化の多さを優先してカンチャンを落とすことになりますし、変化の少ない端牌含みならリャンメンが先に面子になった時にアガリやすいのでやはり多くのケースでカンチャンを落とすことになります。

(11)「配牌オリ」を、「配牌からアガリは一切考えず、なるべく放銃しないように打つ」ことであるとするなら、「配牌オリ」をすべき局面はほぼ無いと言えます。何故なら、仮にダントツで、アガリを目指すには非常に厳しい配牌が来た場合でも、やるべきことは「配牌オリ」ではなく、「逆転され得る他家に逆転される可能性を極力減らす」ことだからです。具体的には逆転されない他家へのアシストや差し込みや、逆転され得る他家に逆転を諦めさせるために、こちらに万一放銃すると着順が落ちるような大物手を装うというところです。

 問題の手牌は、私も打よりは打の方がよいと思いますが、打でチャンタまで狙うのもそれほど悪くないとみます。打の方が優れている理由を説明するとなると以下のようになるでしょうか。

 
 ・ホンイツもチャンタも、この手牌から4面子1雀頭の候補を作るには面子候補が後2つ必要だが、チャンタの面子候補は面子になりにくいものが多くなる(を引くとチャンタにならない)ので作りづらい。
 ・ホンイツは鳴いて2翻、チャンタは鳴いて1翻なので、「打点を上げる」ための手役としてチャンタを狙うメリットは薄い。
 ・チャンタの面子候補が揃うようなら、多くの場合は字牌が重なりホンイツか役牌でアガリを目指せるので、「1翻縛りを解消する」ための手役としてチャンタを狙うメリットも薄い。
 ・以上より、ホンイツはなりやすく狙うメリットが大きいので字牌は残すが、チャンタはなりにくいうえ狙うメリットが大きくなく、一方チャンタにならないようならを残していた方がアガリやすいので打とする。

 一般論として、役牌、タンヤオ、ホンイツ、トイトイは面子候補を面子にしやすく鳴いても打点が下がりづらい一方、三色、一通、チャンタは面子候補を面子にしづらく鳴くと打点が下がりやすいので、手役が複数見える場合は前者を優先した方がよいと言えます。ただしあくまで一般論なので、今回の手牌でなら、にくっつけばチャンタの4面子1雀頭の候補がそろうので打とします。昔から色々な表現で同様のことが言われてきましたが、曖昧な表現を避けて私なりにまとめてみました。

本記事に関するご紹介

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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