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ネマタの戦術本レビュー第64回「強者の最新手筋100 著:比嘉秀仁 その12」

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第3章 リーチ判断

11 ポン打

 鳴くと単騎テンパイになる可能性もあるとはいえ、雀頭が作りやすくツモなら待ちにはなる以上鳴いた方がアガリやすい。守備力が落ちるとはいえ、親のリーチに放銃して逆転される時はツモられても逆転される以上判断は変わらないとみます。

 「頭が無くなる鳴きはしない方がいいことが多い」「単騎待ちが残る場合がある」「鳴かなくても十分テンパイしやすい」それぞれ事実ではあるのですが、再三申し上げていますように、あくまで、「鳴いた場合と、鳴かなかった場合」とを比較して判断します。メンゼンで進める最大のメリットはリーチによる打点上昇にあるので、逆に言えば打点を上げるメリットが無い場合に、普段は鳴かない牌の中に鳴いた方がよい牌がないかを特に意識するようにしましょう。

12 スルー

 チートイツ1シャンテンとトイトイ2シャンテンは、「鳴きにくいトイツが残っても、不要になった他家からは出る」という前提なら後者の方がアガリやすいことは前回申しました。今回はドラという、使いづらくてもをポンすれば他家から相当止められやすくなる牌がある以上、チートイツに決めた方がアガリ率でも勝ると判断します。

13 チー打

 片アガリの可能性が残るとはいえ、手役をつける仕掛けかつ悪形面子候補を面子にする鳴きとなると、どうしてもメンゼンで高打点を狙う必要がある場合でもなければ鳴きます。ツモで三色になってもアガリやすくはならずの方が安全牌になりやすい以上切りますが、他にが重なった場合、打ではなくピンズを1面子落としてホンイツの満貫を狙う手もあり得ます。

 今回は一通という手役絡みの面子候補が揃っているので迷いませんが、悪形面子候補をスルーしたうえであがれることはなかなかない以上、悪形面子候補を面子にできる牌が出た場合に、手役をつけるには遠い手牌で鳴くかどうかは別にしても、「鳴いて手を進める選択肢はないか」については予め意識しておきたいところです。

14 チー打

 ツモは一通にならないので、役アリが確定している良形+悪形1シャンテンから良形を鳴いて悪形テンパイにとるケースよりは鳴き寄り。中盤なら鳴くところでしょうか。今回は鳴きとしましたが、役アリ確定でも良形面子候補を面子にする場合は、悪形面子候補を面子にする場合とは逆に、「鳴かずにメンゼンで進める選択肢はないか」について意識しておきたいところです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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