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ネマタの戦術本レビュー第333回「麻雀 定石「何切る」301選  著:G・ウザク・福地誠 その6」

ネマタの戦術本レビュー第333回「麻雀 定石「何切る」301選 著:G・ウザク・福地誠 その6」

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 Q46〜48

 「高打点の受け入れ優先」と言っても、雀頭を作りやすいメンツ候補が2組もあるヘッドレス形と2メンツ形では受け入れ枚数が大差。ヘッドレスに受けても高め満貫まではあるのでQ46は流石にヘッドレスに受けます。

 ヘッドレス形の場合は、雀頭を作りやすい形は、特に雀頭を作りやすいわけではない悪形メンツ候補より優先して残すことが多いです(現麻第39回)。Q47はの形がそれに該当します。タンヤオが無い形だとしても基本は打とします。
 Q48は再びくっつき1シャンテンの問題。中ぶくれ形>亜リャンメン形で、中ぶくれ形が残る場合はリャンメントイツ形の浮き牌も通常の浮き牌と大差無し。それなら亜リャンメン形の方がより強いので雀頭固定です。

 再び名古屋の交通事情の話ですが、人口10万あたりの都道府県交通事故発生件数(平成28年)は福岡県が4位、そして佐賀県は何と1位です。名古屋に勝ちました(笑)

 Q49〜51

 Q49のケースも共通の受け引きで比較。今回はが二度受けの形ですが、その分引きが4メンチャンになります。打点面で差がつかない場合は、二度受けよりは二度受けでないリャンメンを優先しますが、引き以外でも差がつくようなら「よりよい受け入れ」を優先します。逆に言えば、二度受け部分を引いた時に多メンチャンができる以外のメリットが無ければ、二度受けを外した方が有利です。二度受けという言葉にとらわれて過小評価しないよう注意しましょう。

 Q50はシャンテン戻し。このようなケースも、共通の受け入れあたりで比較。巡目に余裕があればリーチドラ1のシャボテンパイより、メンタンピンドラ1が狙える手広いくっつき1シャンテンの方がよいです(現麻第29回)。
 Q51のように高め東のシャボテンパイならその方がよいので1シャンテンには取ります。高め東が残る受け入れ優先で3トイツ形を維持した方がよいです(現麻第17回)。

 普段あまり煙草を吸わないけど雀荘に来ると吸い始める人が結構いますが、周りも吸っているから安心して吸えるというのもあるのでしょうか。

 Q52〜54

 Q52は浮かせ打ちの問題。現麻第14回も御参照下さい。Q53は他でトイツが出来る変化をみる問題。直接受け入れが増えなくても、シュンツにつながっている形は価値が高くなることを押さえていれば自然と選べると思います。Q54は亜リャンメン形の形とはいえドラの浮き牌部分が、タンヤオも崩れやすいので、浮き牌としての価値は4連形より低いとみます。どの程度の浮き牌なら受け入れを狭めても残すべきかは難しいところですが、現麻第24回の内容を御参照下さい。

 雀荘だけでなくアーケードの麻雀も灰皿が用意されていて吸いながら打つ人が多いですね。他のギャンブルでも煙草を吸いながらやるという話はよく聞くので、ギャンブルには煙草を吸いたくさせる要素があるのかもしれません。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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