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ネマタの戦術本レビュー第450回「麻雀勝ち組の鳴きテクニック 著:川村晃裕 その2」

ネマタの戦術本レビュー第450回「麻雀勝ち組の鳴きテクニック 著:川村晃裕 その2」

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第1章テーマ3

 からを仕掛けてクイタン移行についてはテーマ2でも取り上げられました。実戦ではといった1手前の時点で意識できているかどうかも重要になります。

 実際に鳴くかどうか、クイタンに移行できる牌を残すかどうかは、解説で指摘されているように上家からどの程度鳴きが期待できるかで変わる可能性があります。オーラスなら点数状況次第で自分の手を崩してでも積極的にアシストした方がよいこともあれば、手を崩してでも一枚たりとも鳴かせないように絞った方がよい場合も珍しくないのですから、上家から鳴けるかどうかはなおのこと判断材料として重要です。

 問題の牌姿からをツモった場合、はもちろん鳴くとしては鳴くかどうか。9巡目でメンゼン限定のリャンメン×2の1シャンテンのアガリ率は25%程度、10巡目(鳴くと1回ツモを飛ばすので)でリャンメンが埋まればシャボテンパイ(良形変化は考慮しない)の鳴きがきく1シャンテンのアガリ率は30%程度。巡目が早いほど1回ツモを飛ばすことによるアガリ率減少は小さく(より鳴き寄りになる)、シャボが内寄りの場合はリャンメン変化もあります。

 よって、練習問題1は下家以外からでもはポン(ツモもあるのでリャンメンからは流石にスルー寄り)、練習問題3もリャンメンが薄くないとしても、リャンメンチーがスルーに比べて劣るとまでは言えないのではないでしょうか。ただしスルーした場合もよりアガリやすくなる変化はあるので、実戦では上家の動向や河を見て決めることとなりそうです。

 参考:ブログ「とりあえず麻雀研究始めてみました」より「2367からのチーテン」「両面VSドラシャボ

テーマ4

 メンゼンテンパイならダマでどこからアガってもトップの手牌でも、鳴くとツモ直条件なら巡目に関わらず手が進むツモは鳴いた方が有利ということは、『現代麻雀最新セオリー』でも示された通りです。

 メンゼンテンパイならアガればトップ、鳴くと直撃条件となれば基本メンゼンで進めることになりますが、鳴くことで赤ドラやリーチ棒で条件を満たす場合もありますし、着順落ちのリスクも減らせます。基準を作るのは難しいですが、鳴いても逆転手になる変化が残り、スルーすればアガリ自体が厳しくなりそうな牌がある場合はメンゼンにこだわり過ぎないように注意しましょう。

本記事に関するご紹介

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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