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ネマタの戦術本レビュー第481回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その3」

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第1章 心理的な駆け引きは万全ではない

 麻雀が心理的な駆け引きがさほど重要でない理由として強い偶然性を内包しているからとありますが、これは少し語弊があるように思われます。ジャンケンは麻雀以上に結果が偶然に左右されますが、心理的な駆け引き以外で他者に差をつけるのが難しいので相対的に重要になります。牌山という偶然性から得られる結果が自分にとって有利になるように手牌を構成する、「手組」の重要性が高いからこそ、相対的に心理的な駆け引がさほど重要でなくなるのです。

 「最適戦略」「混合戦略」の話から、前回レビューした戦術本『デジタルに読む麻雀』のコラムで取り上げられたTCG(マジック・ザ・ギャザリング、通称MTG)のデッキ、「solution」の話を思い出しました。(『現代麻雀技術論実戦編』でも触れましたが、私の名前の由来もこのTCGから来ています。)

 TCGがトランプのようなカードゲームと異なるのは、山札(デッキ)の並びこそ偶然ですが、中身は予めルールの範疇で自由に組む(デッキ構築)ことができることです。自分の好きなように組めるのですから、そこに腕の差や心理的な駆け引きが生まれます。

 コラム内に出てくる、「solution」というデッキは、ジャンケンで喩えるなら「弱いパー」です。弱いにも関わらず大会で優勝したのは、大会に参加した多くの選手が「グー」に相当するデッキを使っていたからであり、優勝者のズヴィ選手が、「グー」に相当するデッキを持ち込む人が多いことを読み切っていたからです。

 しかし、それから1ヶ月ほど後の世界規模の大会では、「solution」デッキは全く勝ち残れませんでした。何故ならば、「チョキ」に相当するデッキが台頭したためです。しかもそれは1ヶ月前から更に研究が進んだ、「グー」にもそれなりに勝てる「強いチョキ」デッキでした。(ズヴィ選手自身も、この大会では優勝者と同じ、「強いチョキ」デッキで参加しています。)

 TCGは実際のプレイングだけでなくデッキ構築の段階でも「選択」の要素があるからこそ心理的な駆け引きも生まれやすいですが、麻雀の配牌は全て「抽選」。与えられた手牌で戦うよりないのですから、心理的な駆け引きより手組が重要であり、それこそがプレイヤーが他者と差をつけるために取ることができる「選択」なのです。

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