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ネマタの戦術本レビュー第572回「麻雀AI戦術 著:水上直紀  その12」

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Q24

 の1翻がついてもツモか裏が乗らなければ跳満以上にならず、打リーチでもツモやツモ裏で跳満に届くことから、リャンメンリーチ有利という結論自体は問題ないとみます。

 しかし、『統計学のマージャン戦術』のデータ(5巡目リャンメンリーチ68%、字牌待ち69%)と比較すると、リャンメンリーチの和了率が高めな一方、字牌シャンポンリーチの和了率がかなり低めになっています。リャンメンリーチの和了率の高さは西家北家がを切っているのでが使われにくいことで説明がつきますが、字牌シャンポン待ちの和了率の低さ(数牌同士のシャンポンと大差無し)はかなり意外です。

 巡目が早いほどリーチ和了率は高くなりますが、特に字牌待ちについてその傾向が顕著なのは、「序盤なら手のうちに字牌が浮いていることが多く、他に安牌も無いので字牌を切らざるを得ない」他家が居ることが多いためです。逆に言えば全員ヤオチュウ牌の処理が終わっているのであれば、当たり牌の字牌を他家がツモる頃には他に安牌が十分にあるので出てこなくなることも増え、こうなれば字牌待ちとはいえ和了率で数牌悪形待ちと大差なくなります。

 とはいえ、今回の河なら手のうちから降り打ちでを切る他家が居ないと断定できるわけでもないでしょう。降り打ちが比較的期待できる待ちにもかかわらず、Q23のカンリーチよりも流局率が高いというのも不自然です。誤植で実際は和了率が10%高く流局率が10%低い、あるいは手違いで無スジ数牌同士のシャンポンとみなされているのかもしれません。

Q25

 カンはドラとはいえ、ドラでなくても元々出アガリしにくい待ち。ノベタンは自分で3枚使っているので枚数差は1枚のみで、やはり出アガリしやすい待ちというわけではありません。カンチャンリーチとリャンメンリーチの比較なら、1翻下がる程度なら後者を選ぶことが多いですが、今回はカンチャンリーチに分がありそうです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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