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ネマタの戦術本レビュー第573回「麻雀AI戦術 著:水上直紀  その13」

ネマタの戦術本レビュー第573回「麻雀AI戦術 著:水上直紀 その13」

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Q26

 の現時点の放銃率が11.1%とありますが、おそらく1.1%の誤植と思われます。

 リーチとダマの和了率にほとんど差がついてないことから、「待ちが読まれやすい」ことより、「他家が使いにくい」影響が大きいと言えそうですが、そもそもでアガった場合はダマだと2900止まり。リーチの加点メリットが大きい以上、「ダマなら確実にこぼれるが、リーチすれば確実に止められる」ことを想定してもまだリーチ優勢とみます。

 今回は残り1枚なので、「ダマなら鉄板」と言えるかも怪しいところ。もしが多く残っているのであれば、は出ても見逃すつもりのダマも考えられますが、ダマなら鉄板と言えるほどアガリやすいなら、リーチしてもアガれることが多く、リーチなら跳満以上のケースもあるので優劣が変わることはあまりなさそうです。

 ただし、テンパイに遠い段階でを先切りすることで待ちを読まれにくくする選択自体はあったと思います(2巡前のを残していれば一応純チャンへの手変わりもある)。このあたりの判断をAIがどのように評価しているのかが気になるところです。

Q27

 チートイツドラ2なら明確なテンパイ者がいても当分押すところ。マンズをまだ切っていない南家がテンパイしている可能性はまだ低いので、今のうちにマンズを切って別の色で待つのが有力です。優劣自体は打ダマでも大差なく、打リーチだけ明確に劣っているのは、打としても次巡以降フリテンにならないマンズ以外の牌を引けば待ち替えするためと思われます。

 リーチ時の横移動率が異様に高くなっているのは誤植と思われます。他の値が正しいものとして合計が合うようにしても、ダマより横移動率が高く、流局率がほとんど変わらないことから流局率も誤植の可能性があります。

Q28

 局収支的にチートイツドラ2は無スジ19単騎ならリーチ、無スジ37単騎ならダマ有利(参考:「とりあえず麻雀研究始めてみました」より「チートイその8・リーチorダマ改」)。それならポンによってが端牌相当になったと考えられるのでここでリーチ。以前はチートイツの待ち選択は見えている枚数だけで決めていたそうですが、現在では山読みや出アガリしやすさも計算に入れたうえで判断するようになったということがこの問題からも分かります。麻雀AIの進化を感じさせられました。(参照:「福地誠・前天鳳名人位blog」より「麻雀AI『爆打』の現在」)

 こちらはリーチの横移動率、流局率は妥当と思われる値になっているので、やはりQ27の横移動率、流局率は誤植だったと思われます。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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