- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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4連形
テーマ40
4連形は1手でターツ、2手でメンツが完成するので、「浮き牌」に属します。メンツにつながっているものを「浮き牌」とすることに違和感を覚える方もいるかもしれませんが、便宜上そのように呼ぶことにします。
基本的に浮き牌よりはターツを残すように打ちますが、リャンメン以上のターツを4種も作る4連形となれば話は別。例題Aのようにカンチャンよりも優先して残します。タンヤオがつかない場合も、どちらかと言えばカンチャン落とし有利とみます。
ただし例題Bのように、4連形と言っても端寄りのものはリャンメン受けが2種。これなら通常の浮き牌3〜7と大差ないので、カンチャンを残して1シャンテンに取ります。単に4連形と言った場合は、通常は端寄りの4連形は含まれません。
例題Cのようなヘッドレス形であれば、端寄りの4連形でもヘッドを作りやすいため価値が高まります。ヘッドを作る受けが複数ある浮き牌は、通常のカンチャンより残すことが多くなります。
テーマ41
1ヘッド3メンツの形をくっつき1シャンテンと呼びます。4連形は浮き牌の中で最高ランクに相当するので、浮き牌同士の比較ならほぼ4連形を残すのが正着になります。
もちろん4連形以上の浮き牌ばかりになればその限りではなく、例えばなら、ソーズは4連形より更に価値の高い7連形、を残せばツモでもリャンメンテンパイに取れるので打が有力になります。この手の比較は「もっと勝つための現代麻雀技術論」41〜46回でも取り上げましたが、似たような形の比較になれば、場に応じた判断も重要になるので、単に答えを覚えるのではなく、基準を押さえたうえで、どのような場合なら他の選択が有力になるかを考えることをお勧めします。
中ぶくれ
テーマ42
中ぶくれもリャンメンを4種も作る、4連形と同等の浮き牌の一種です。中ぶくれも4連形同様、悪形ターツより残すことが多く、浮き牌同士の比較ならほぼ残すことになります。リャンメン受けが4種あることが重要なので、単に中ぶくれと呼んだ場合も、通常は1223の形は含まれません。
テーマ43
ただし、中ぶくれは4連形と異なりヘッドは作りにくいというデメリットがあります。ヘッドを作りやすいうえに、先にメンツが出来て単騎待ちを含むテンパイになると多メンチャンになる形になると、中ぶくれを切ることが増えます。
くっつき1シャンテンの時点でかなりテンパイしやすいことが多いので、テンパイする枚数よりも、よりよいテンパイ形になる受け入れ枚数を優先するように打てば、おのずと正着が選べるようになると思います。
ヘッドが不安定ということは裏を返せばメンツができやすいということ。ヘッドがメンツになりやすい形だととらえれば、不安定な方が手牌の価値が高いと分かりやすいですね。
テーマ44
中ぶくれはヘッドが作りにくいと聞くと、ヘッドレスの場合は価値が落ちるように聞こえますが、中ぶくれからできるリャンメンはヘッドを作りやすいので、通常の浮き牌と比べればやはり価値は高くなります。例題のようなヘッド+リャンカンにも取れる形ができるのもメリット。知識として押さえておかないと受け入れを見落としやすい形なので覚えておきましょう。
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