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ネマタの戦術本レビュー第909回「『初代Mリーガー松本のベストバランス麻雀』著:松本吉弘 その12」

ネマタの戦術本レビュー第909回「『初代Mリーガー松本のベストバランス麻雀』著:松本吉弘 その12」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第二章

12

「押し引き」とは何か。私であれば、主に手牌に着目するのが「手組」なのに対し、主に打牌に着目するのが「押し引き」であると考えます。加点を目指すために手組だけ考えればよい時は、打牌が何であろうと、残った手牌の価値が最も高くなるようになればよいので、主に着目するのは「手牌」ですが、他家がテンパイしている可能性があるとなればそうはいかず、失点を防ぐためにより安全な牌を切ることを考慮する必要も出てきます。

よって、押し引きにおいて最も着目することになるのは、何を切るかという「打牌」です。

 

切る牌の放銃率がどの程度か、放銃した時の失点がどの程度なのかを予測するのが「読み」です。河に並べられている牌と他家の鳴きから読みを入れるのですから、「読み」において主に着目するのは「河(と他家の鳴き)」になります。

それ以外の公開情報には、「残り局数」「点数状況」があります。主にこれらに着目するのが、言うなれば「状況判断」ということになります。「押し引き」の段階では「手組」の時以上に考慮すべき要素が多いので、正着を打つのが難しくなります。

 

麻雀において速攻でアガリを目指す戦略が強いのは、他家の高打点のアガリを未然に防ぐことができるからというのが大きいですが、「押し引きの割合が減ればそれだけミスも減らせる」というのも一つの理由です。難しい押し引きはもちろん、一つ一つは簡単な押し引きであっても、何戦も打てば少なからずミスが出てしまうものです。

 

「長期でなるべく良い成績を残す」ことを目的とするのであれば、時にはあえて難しい選択を強いられる局面に持ち込んだ方がよいこともあると思いますが、目標が大き過ぎると努力を積むのが難しくなるので、ひとまずは「今の力量で、今以上に良い成績を残す」ことを目的としましょう。

そういう意味でも基本的な押し引き判断を習得する必要がある段階では、「ギリギリまで高打点を目指す」より、「攻撃は最大の防御」をモットーに手数で攻める打ち方をお勧めします。

初代Mリーガー松本のベストバランス麻雀

新鋭Mリーガーによる待望の戦術書!

現在麻雀界はMリーグの開幕で活況を呈しています。トッププレイヤーによる真剣勝負をリアルタイムで観戦できるのは麻雀ファンとしても興味の尽きないところです。 そんなMリーグに最年少で参加しているのが日本プロ麻雀協会所属の松本吉弘プロ。第9回 TwinCup優勝、第25期 發王戦優勝などの勢いを買われ、サイバーエージェントがオーナーを務める「渋谷ABEMAS」に大抜擢されました。 元高校球児で強面。その容貌から「卓上のヒットマン」の愛称でファンに知られている松本プロですが、麻雀の腕も一級品。 その場の状況に応じて様々なスタイルを使い分ける「ベストバランス麻雀」を身上としてMリーグでも活躍しています。 本書は手順、読み、大局観、ゲーム回し、押し引きといった麻雀で勝つための重要事項をテーマに、松本プロが自身の戦術を初披露した、ファン注目の一冊です。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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