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ネマタの戦術本レビュー第1156回「『必勝!麻雀実戦対局問題集』編 その4 著:多井隆晴」

ネマタの戦術本レビュー第1156回「『必勝!麻雀実戦対局問題集』編 その4 著:多井隆晴」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるもの、または更に掘り下げたい部分等を取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

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問題5 ドラ切りカンチャン待ち

「親のリーチは魔法の言葉」というフレーズが出てきますが、親に限らず、リーチは誰もが使える魔法のようなもの。メンゼンテンパイなら基本はリーチ。これを覚えておくだけで、強者相手でも良い勝負ができるようになると言っても過言ではありません。

そのうえで、どのような局面ならリーチを打たない方がよいかを考えます。ドラを切ってカンチャン待ちとだけ聞くと何となくテンパイに取りづらく、ドラへのくっつき狙いでテンパイを外したくなりますが、注意したいのはあくまでリーチ、ダマ、テンパイ外しを個別に比較する必要があるということ。リーチツモで満貫に届くうえに、タンヤオが崩れた場合は打点が変わらないので、ドラにくっついてもさほど打点は上がりません。

そのうえで良形への変化が5種止まり。リャンメン変化に平均7巡かかる計算で、7巡後のリャンメンよりはカンチャンテンパイの方がアガリ率で勝るのですからリーチの一手。リーチによる打点上昇効率は親も子も変わらないので、同じ条件なら子であってもリーチします。

ではどんな場合に「親ならリーチ」なのか。分かりやすいのは他家の先制テンパイが入っている場合です。自分が親なら打点が高いうえに、降りてツモられた場合の失点も大きいのですから、「子なら降りるが、親なら追いかけリーチ」というケースはよくあることです。

他家が確実に先制テンパイとは言えないが、押し返されて放銃した場合の失点まで踏まえるとリーチかどうか微妙な場合も、「親ならリーチ」は有り得ます。親は親に放銃することがないのですから、放銃時の失点が低くなりますし、子も親のリーチには押し返しづらいので、放銃率自体も低くなると考えられます。このようなケースでようやく、本書で言うところの、「親のリーチは魔法の言葉」。他家のアガリ率を下げる牽制効果が活きると言えます。今回はリーチツモで満貫の手ですから、仮にこちらが子で、他家に確実に押し返されるとしてもリーチが損にはなりません。

練習問題はどちらも有力な手変わりが少ないうえに、確実に押し返されることを想定してもリーチが不利にならない以上なおのこと即リーチの一手。麻雀に慣れてくるとつい「リーチを打たない理由」を考えがちになりますが、元々リーチが相当強いので、多少不利な条件があってもそれでもリーチ有利ということが多いのです。

必勝!麻雀実践対局問題集

もうこれで迷わない!

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▼目次項目の一部はこちら!
端っこ待ちならツモ切りリーチ!
アガりづらい8000よりアガりやすい5200
手詰まりたくないなら配牌オリ
親のリーチは魔法の言葉
大きく負けてる親番では焦らず大物手
地獄単騎はアガれる
赤牌を鳴かせることが得になる場面もある
カンチャン待ちリーチをシステム化するな

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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