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ネマタの戦術本レビュー第1157回「『必勝!麻雀実戦対局問題集』編 その5 著:多井隆晴」

ネマタの戦術本レビュー第1157回「『必勝!麻雀実戦対局問題集』編 その5 著:多井隆晴」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるもの、または更に掘り下げたい部分等を取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

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問題6 チートイツで1つ暗刻になったとき

本書の通り、チートイツ1シャンテンで暗刻がある場合は暗刻を残すのが基本です。四暗刻の可能性もありますが、ポンしてトイトイ1シャンテンになればチートイツ1シャンテンに決めるよりアガリやすく、トイトイ三暗刻の満貫もあるので鳴いてもそこまで打点が下がらないためです。

基本的に暗刻を残すのですから、実戦で考慮するのは暗刻を外してチートイツに決めるケース。最も分かりやすいのは暗刻にならないトイツがある場合。山に残っているかどうかを読むのは難しいですが、残りの牌が場に2枚とも見えているトイツは暗刻になることは無いので見落とさないようにしましょう。

他にはチートイツの方が高打点を狙いやすい場合。ドラが浮いているケースが一例ですが、ドラを切っても高打点になりやすく鳴きやすいトイツが多ければチートイツに決めないこともあります。逆に言えば鳴くとトイトイ以外に役が無いうえに鳴きにくいトイツが多いうえにドラが浮いているケースはチートイツに決めます。

本書では相手の手が早いと読めたらトイトイには向かわないとありますが、今回のような手牌ならポンしてトイトイ1シャンテン。1シャンテンなら早いと読める相手がいたとしても先にテンパイが入ることも少なくありません。そもそもポンするかどうかはその都度決めればよい話で、暗刻を残す理由はもう1つ暗刻ができればツモり四暗刻1シャンテンになるという要因が大きいのですから、「相手が早いと読める」ことが、今回のような手牌から暗刻を外してチートイツに決める決定要因になることはあまり多くないとみます。

ドラ無しのケースでも、「チートイツならリーチツモ裏裏でハネ満に届く」ことに大いに価値があるケースならチートイツに決める場合もあります。ツモり四暗刻になってもツモらなければ役満にならず、ダマで出アガリは満貫止まりなのですから、オーラスハネ満ツモ条件ならむしろチートイツに決めてしまった方がよいということになります。基本は暗刻を残した方が高打点狙いでも有利なので意外と見落とされがちではないでしょうか。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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