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ネマタの天鳳日記 第41回

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 戦術本レビュー第273回でも申しましたが、私は配牌で1面子も無い場合は、特に手役をつけることを優先して手作りをするようにしています。これは何も私のオリジナルというわけではなく、まだ天鳳がオープンしてそれほど経たない頃に東風荘ユーザーの方から教わったものです。

 当時とつげき東北氏のHPの何切る掲示板をよく閲覧していましたが、むしろ強豪と言われる方々が、手役を重視する回答をしばしばしていたことに衝撃を受けました。現代麻雀は先制テンパイ重視というイメージが先行していて、このあたりの打法についてはあまり浸透しなかったように思われます。今回は配牌で1面子もない場合の方針、通称「0メンツ打法」を御紹介いたします。

0メンツ打法ルール1 手役がつきうる浮き牌は、面子候補であっても手役が絡まないものよりは残す

 配牌の構想と言ってもそれほど難しいものではありません。普段なら浮いたヤオチュウ牌から切るところで、見える手役を確認します。1面子もないということは、字牌を残していれば枚数が多い色のホンイツになる可能性があります。可能性自体は低いですが、元々アガリ率は低いのですから、打点と守備力を優先した方がよいということです。

 以前は、「0面子なら字牌は切らない」と書いていたこともありましたが、0面子でも面子ができた場合に容易にタンヤオや平和ができる場合はこの限りではないので、分かりにくいですがこのような表現に留めております。

0メンツ打法ルール2 見える手役が複数ある場合は、高打点になりやすいものを優先

 麻雀講座で、できそうな手役を単に羅列しただけの解説を以前はよく見かけましたが、私は基本的にこの考え方は推奨しません。

 「手役毎のできやすさ」を考慮しなければ結局何を切ればよいのか方針が立てづらいですし、「あらゆる手役が見える」ことを理由に打牌を決めると、最も肝心な、メンゼンでリーチを打つ可能性を減らしてしまい、アガリ率ではもちろん、打点面でも有利とはいえない選択をしがちであるためです。

 ただし、面子が1つもなく、字牌から切っていってもタンヤオや平和をつけるのが難しい場合は、アガリやすさを追求してもさほどアガリ率は上がらないので、「手役の出来やすさ」はそこまで意識しなくてもよいでしょう。面子が出来ないうちは低確率であっても、運良くアガリに結びついた時に高打点になることを優先します。

0メンツ打法ルール3 巡目が深くなってもあまり手が進まないなら深追いしない

 この打法のメリットの一つが、自然と安牌を抱えやすいので他家からリーチがかかっても降りやすいということです。

 ただし、リーチがかかってから降りればいいと河を見ずに安易に中張牌から打っていると、ダマや鳴き手の高打点に放銃してしまう恐れもあります。他家からしても、中張牌を多く切っている相手からはダマなら出ると判断してダマにされやすいもの。全く勝負にならないところからは、レアケースであってもケアしたいところです。

 また、この打法だと面子が出来るまでは役牌を抱えることになりますが、ずっと抱えたままだと、役牌を鳴いて安手でアガるつもりの他家の手牌進行を止めてしまい、結果的に別の他家にメンゼンで高打点をアガられてしまう恐れもあります。自分のアガリが厳しい場合は、振り込み回避だけでなくアシストも駆使して、失点を最小限に押さえることを心がけます。

 長くなりましたので、実戦例は次回いたします。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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