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第56回 ネマタの麻雀徒然草

第56回 ネマタの麻雀徒然草

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ネマタの麻雀徒然草とは
  • 『ネマタの麻雀徒然草』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる「麻雀に関する話題を徒然なるままに書き連ねていく」コラムです。
  • 第1回はコチラ

 『現麻本』初版発売が2014年4月24日。その数日前に私の仕事は終わったので、久々に「天鳳」を起動してみることにしました。

 「天鳳本」で紹介されなかったのであまり知られてないかと思いますが、「禰摩多」名義のIDより前に打っていたIDでも鳳凰卓入りしていました。ただ、半年以上放置していたため期限切れになったのです。

 元々人より数多く打つのが苦手な私。特にネット麻雀の場合は、PCが目の前にあるなら麻雀以外にいくらでもできることがあるから、麻雀を打つのは何か損をした感じがしてなかなか気が進みません。新規で打つに際して、「1日半荘5回は打つ」と打荘数を決めることにしました。

 そして、ただ黙々と打つのも勿体ないということで、『現麻本』の打牌基準をベースとして、自分の思考を言語化して書き残すことにしました。その時の文章は、ハンゲームのサークル、「雀key会」の掲示板に書き残してあります。

 『現麻本』自体は、「場況に応じた打牌選択」に関してはほぼ取り上げませんでしたが、場況を考慮しない場合に何を切るかを考えるまでもなく選べるようになったことで、その分だけ場況を認識して打牌選択に反映させる余裕ができました。それまでは場況を考慮する必要性自体は意識していたものも、実戦中にそこまで思考が回らなかったため、場況を考慮しない場合の選択通りに打つことしか出来なかったのです。

 運が良かったというのが何より大きいと思いますが、新人から鳳凰卓到達まで半荘294戦、2ヶ月以内で辿り着くことができました。普通は半年間も実戦から離れていれば麻雀が弱くなるものですが、思考を言語化し直感に頼らずとも判断できるようにしておくことで、実戦から長期間離れていても思考を再現できるようになっていたためでしょうか。不思議なことに、今まで麻雀で衰えたと感じたことはありません。

 前のIDは八段昇段後九段折り返しまで行くも、そこから大きく負けて七段降段、それから間もなくして『現麻本』の製作が決定したのでそのまま放置することになりました。今度は更に上の段位を目指してみようかとも思ったのですが、同時期に『実践編』の製作が決定しました。

 やっぱり自分は実戦より考察記事を書いている方が性に合うのでしょうか。記事と平行して実戦も続ければいいだけなのですが、書きたいことがあるうちに先に記事を書き終えたくなり、書き終えたら今度は麻雀以外のことがしたくなる。麻雀を楽しんでいる人がこれだけいるのだから、私は他人がやっていることを追体験するよりは、他人があまりやっていないことをやってみたい。麻雀界が盛り上がれば盛り上がるほど、皮肉にも実戦から離れていく自分がいるのでありました(笑)

 

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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