私が5歳の頃、ドラえもんのドンジャラ(正確には「ジャラポン」)を買ってもらったけれども、結局遊ぶことがなかったという話を以前しましたが、それなら当時何をして遊ぶことが多かったかと昔を振り返ってみると、おばあちゃんとトランプを遊んでいたことを思い出しました。主に遊んでいたのは、ババ抜き、神経衰弱、七並べ、51、戦争あたり。おばあちゃんが「占い」と称してソリティア(クロンダイク)をやっていたのをただ眺めていたこともありました。
トランプの解説書にはトランプを用いた様々な遊び方が書かれてあります。将棋の入門書にも本将棋だけでなく、変則ルールを用いた将棋(王手将棋、ついたて将棋など)や、将棋の駒を用いた遊び(はさみ将棋、回り将棋)が書かれてあるものもあります。
ところが、麻雀は数多くのローカルルールがあるとはいえ、書籍として具体的に取り上げられているものを見ません。麻雀牌を用いた、牌の組み合わせで得点を競うとは別の遊び方も結構考えられそうなものですが、こちらも取り上げられることがあまりないためか、はさみ将棋、回り将棋程度にメジャーなものを聞きません。
麻雀牌を用いたゲームのアイデアを募ってみたところ、ポーカー、七並べ、ビンゴ、すごろくといった、麻雀のルールを知らない人でも遊んだことがありそうなゲームの名前が挙がり、実際に遊んだことがあるという報告も聞きました。
もちろんこういった遊びは麻雀牌を用いなくても出来るのですが、麻雀牌を用いた「麻雀」以外のゲームがもっと盛んに遊ばれるようになれば、麻雀そのものを普及することにもつながるのではないかと思いました。
▼日本のトランプの歴史ー高知県在住のプロマジシャン・マスタージャックのブログ
トランプも本来は大人の遊び道具。トランプを用いた賭博がブームになり、禁止令が出されるということが歴史上何度となくありました。しかし、現代日本において、トランプに賭博の道具というイメージがある方はほとんどいないのではないでしょうか。日本では子供の遊び道具として広まり、様々な遊び方が生まれました。ババ抜きや神経衰弱、セブンブリッジといったメジャーなゲームも、実は日本で発展したものだそうです。
トランプがいかにして賭博の道具から、子供の遊び道具として定着するようになったのかは非常に気になるところですが、それについては今後の研究課題として、麻雀牌を用いた麻雀以外の遊び方について、色々考えてみたいと思わされました。面白そうなゲームを思いついたらこちらで取り上げたいと思います。