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伊達朱里紗「未来の自分を誇れるよう、腹は括っています」(33)

伊達朱里紗「未来の自分を誇れるよう、腹は括っています」(33)

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 麻雀部の女子高生がインターハイ優勝を目指す『咲-Saki-全国編』をはじめ、声優として数多くのアニメ作品に出演している伊達朱里紗プロ(日本プロ麻雀連盟)は、プロ入り3年目でKONAMI麻雀格闘倶楽部からドラフト指名を受けた。「大和証券Mリーグ2021」11月18日の第2試合では、Mリーグ最高スコアMリーグ最高スコアを更新する10万5500点をマークする等、声優界から彗星の如く現れた新人Mリーガーの麻雀にかける思いとは?

声優になりたいと思ったのはいつ頃からだったのでしょうか?

「家にカラオケがある程、母親の影響で幼少期から歌が好きで、よく母の友人の前で森のくまさんを歌ってましたね。国語の授業も好きで、本読みをずっと噛まずに続けられて先生に褒められて嬉しかったり等、歌うこととしゃべることが好きな小学生でした。そんなある日、歌うこともしゃべることも出来る声優という職業があるらしいと友達に教えてもらってから、それいいな、やってみたいなという思いが芽生えました」

 

「私としては中学卒業のタイミングで上京して声優を目指したいと思っていたんですけど、一人娘ということもあり、母親が上京を許してくれなくて。一度声優の夢を諦めたというか、アニメとか声優という言葉すら聞きたくない感じになってしまいました」

阪神淡路大震災発生時は3歳だったため記憶に残っていないという。「寝ていた私を母親が守ってくれていたと後で聞きました」

 

声優の道へ再び歩み出したきっかけは何だったんですか?

「大学進学後、将来本当はどうしたいんだろうと思っていた夏休みの時、ずっと好きだった声優の田村ゆかりさんのライブ映像を久しぶりに見直したんです。そうしたら急に涙がポロポロ出てきて、その瞬間、親の反対なんか知らん!と上京することを決意し、大学を休学しました。休学は2年間しかできなかったので、その間に芽が出なかったら大学に戻ると勝手に決めて、東京にある声優事務所に所属することになりました。母親にそれだけ熱意があるなら好きにしなさいと言ってもらえて、大学は中退しました。今では母親からすごく応援してもらっています」

 

声優としてこれまで出演して来た中で最も印象に残っている作品は?

「事務所に所属したといっても、オーディションに受からなければ仕事が無い状況だったんですが、この道でやっていくんだからバイトは必要最小限にとどめておこうと心に決めていました。だからカリカリに痩せていた時期もありましたね」


「そんな時『咲-Saki-全国編』の声優オーディションがあると聞いたんです。高校3年生の時にアニメでやっていたのを見ていたこともあり、あまりにも受かりたい気持ちが強すぎて、課題のセリフだけではなく、作品も麻雀もすごい好きです! 符計算も出来ますのでよろしくお願いします!! と熱烈にアピールしました。今思えば、この作品がなかったら麻雀プロにも絶対なっていなかったですね」

 

麻雀を始めたのはいつ頃でしたか?

「麻雀牌に触れたのは、大学に入学してすぐ、友達の家で手積みで教えてもらったのが最初でした。1雀頭4メンツを作ると言われて、そんなの一生無理やんという印象でした。役無しだったけどリーチできる形になった時、次でアガれる形だ!とめちゃくちゃ感動したことは今でも鮮明に覚えています。リーチ後に赤牌を持って来たので入れ替え用としたら、リーチ後はダメだよと言われて、えっ!?となりましたけど(笑)」

プロ入りを決意されたきっかけは?

「親交のある声優の小山剛志さんが渋谷で麻雀オクタゴンという麻雀店を経営されていたので、ある日、仕事帰りにふらっと行ってみたんです。ノーレートフリーという形式で知らない人と打つのは初めてだったんですが、対局後に常連の方達が、ある局面を元にああだこうだと話をし出したんです。それまで友人同士のセットとかで打っていた時にはそういった経験はなかったので、えっ何これ!?と衝撃を受けたというか、競技麻雀ってこんなに深い世界なんだと感動して、毎日通うようになったんです。それでやるなら本気でやってみたい。もっと強い人たちと打ってみたいと思い、プロ入りしました」

ご自身の中で、ドラフト指名された要因はどう捉えていますか?

「プロ入り後、出られるものはなんでも出ようと考えていたんですが、KONAMI麻雀格闘倶楽部のチーム編成の方がたまたま3つの戦いを見てくれていたといういい偶然が重なったんだと思います」

「ひとつは日本プロ麻雀連盟に新設された桜雷戦(※)というタイトル戦です。参加資格を見たら20代までとなっていて、当時29歳だった私にとっては最初で最後のチャンスだったので、絶対勝つ! 自分の力で勝ち取ってやる!とものすごい熱い思いを抱いて優勝出来た試合です」
※桜蕾戦(おうらいせん):2021年に創設された日本プロ麻雀連盟の世代限定タイトル戦(男性プロは若獅子戦、女性プロは桜蕾戦。参加資格は20代まで)

「二つ目はEX風林火山ニューメンバーオーディションです。正直、当時は絶対Mリーガーになるぞというより、強い人たちと戦って結果出すぞという感じで参加したんですが、最終的には約170人中総合8位、女性1位という結果でした。そして日本プロ麻雀連盟の第9期JPML WRCリーグ(※)で寿人さん(佐々木寿人プロ)と同卓して勝ち上がってベスト8まで残れたこと。そういったいろんなことがうまく噛み合わさってドラフト指名に結びついた偶然の産物なのかなと捉えています」
※JPML WRCリーグ=日本プロ麻雀連盟A~Eリーグの枠を超え、半年で一期、予選は半荘20回戦を戦うリーグ戦

日本プロ麻雀連盟が次世代スターの発掘を目的とし、2021年から新たに創設された桜蕾戦で初代女王に輝いた ©️日本プロ麻雀連盟

KONAMI麻雀格闘倶楽部では自身の役割をどう考えていますか?

「指名して頂いた以上、やるしかねえと腹は括っています。無理に見せてやろうとか、感動させてやろうと思う必要はなく、自分がその瞬間瞬間に真剣に向き合って出した選択であれば、それが自然に感動につながるというか、ベストを尽くして強ければ、それは絶対に面白い麻雀になるはずだと思っています。実際Mリーグで戦うようになってから、一局一局成長しているような気がしているので、やるべきことは常に勉強し続けて、その瞬間に最善の麻雀を打つことだと思っています」

 

「そしてチーム担当の石田進矢さんがドラフト後、即戦力で取りましたと言ってくれたことには、絶対応えたいと思っています。私の場合、声優という肩書きがあることで遊び半分でタレント業の一環なんじゃないのと思われる方がいてもおかしくはありませんが、そういう目線は絶対に振り払いたいので、内容でも結果でも向き合う姿勢でも証明したい。それと同時に、声優方面で新たなファンも獲得してもらえたらという言葉もあったので、私きっかけで麻雀に興味を持ってくれる人が増えたらいいなと、微力ながら広報的な活動も出来たらとは思っています」

 

チーム最年少ですが、チームの雰囲気はどんな感じですか?

「KONAMI麻雀格闘倶楽部は、気持ちは強く持っているけど、所作は変わらないというのがチームカラーであり強みだと感じています。寿人さんは男気溢れる方なので、多くは語らないけれど、俺を見て感じ取れって感じ(笑)。滝沢さん(滝沢和典プロ)からは所作は綺麗に、感情は表に出さない方が戦術としてもいいというアドバイスを頂き、それを指針として冷静に打つことを心がけています。まりさん(高宮まりプロ)は、声優業界しか知らなかった私が不安にならないようにサポートするねって言ってくれて、何かと相談に乗ってもらってます」

「初戦を見返した時、声が高かったこともあり、コメント欄にアニメ声とか書かれていて、そう言われるのがめっちゃ嫌なんで、2戦目以降は、声のトーンを低くしています(笑)」

 

麻雀をやっていて良かったなと思うことはありますか?

「麻雀を通して友人がめちゃくちゃ増えました。コミュニティとしても広がるし、こんなに脳みそを使うのって楽しいんだという感覚があります。自分の好きな人たちと楽しく麻雀を打つだけでも、さらに麻雀を突き詰めて深めていくのもめちゃくちゃ楽しいです。麻雀がなかったら友人もいなくて、空っぽの人間になっていただろうなとは本当に思いますね。そのぐらいコミュニティも構築出来る優秀なツールだと思います」

YouTubeチャンネル「だてありちゃんねる」では、自身のリーチ所作を本人が解説している

心を整える時、何か支えにしているものはありますか?

「高校生の頃から聞いている声優の田村ゆかりさんのMelodyという曲に“遠回りでもいいから未来の自分を誇れるように”という歌詞があって、この言葉はすごく大事にしています。声優の道へ進むことに挫折したこともあったんですけど、この歌詞が心の支えになっていましたね」

 

「あとはMリーグ初日に持参する程、対局前に戦う気持ちを作るのに役立っている漫画『ヒカルの碁』はバイブルです。それと百人一首を題材とした漫画『ちはやふる』。どちらもインドア競技で戦う自分の気持ちや姿勢を奮い立たせてくれるから好きですね」

 

伊達朱里紗(だてありさ)プロフィール

生年月日:1991年5月10日
出身地:兵庫県
所属:日本プロ麻雀連盟、株式会社81プロデュース
キャッチコピー:朱きヴァルキュリア
趣味:水彩色鉛筆画、ライブ鑑賞
勝負めし:偏食なんで聞かれると困ります(笑)
主な出演アニメ作品:「咲-Saki-全国編」、「ヲタクに恋は難しい」他多数

伊達朱里紗 年表
年齢 主な出来事
1991 1歳 兵庫県で一人娘として誕生 
1997 6歳 歌としゃべることが好きな小学生
2004 14歳 中学2年から大阪府に引っ越し
2006 16歳 大阪市立工芸高校映像デザイン科入学
2009 19歳 立命館大学映像学部入学
2013 23歳 声優プロダクション「株式会社81プロデュース」に所属
2014 24歳 『咲-Saki-全国編』アニメ版に出演
2019 28歳 『MONDO麻雀 BATTLE ROYAL』に声優チームメンバーとして出場
日本プロ麻雀連盟にプロ入り
第6期JPML WRCリーグ決勝に進出
2020 29歳 『麻雀 BATTLE ROYAL チーム・チャンピオンシップ 2020』出場
2021 30歳 第1期桜蕾戦 優勝
『RTDガールズトーナメント2021』出場
 KONAMI麻雀格闘倶楽部からドラフト指名を受ける
佐々木寿人プロのMリーグ最高スコアを更新する10万5500点をマークする

◎写真:佐田静香(麻雀ウォッチ) 、インタビュー構成:福山純生(雀聖アワー)

 

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