- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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第5章 5
昔の押し引きの法則に、「2の2の2」というものがありました。2役と2種の待ち、河が2段目ならリーチに対して押してよいというものです。
昨今の研究で、実際はここまで条件が揃っていなくても押せることが多いということが分かりましたが、実戦ではどちらかと言えば押し寄りの条件より降り寄りの条件で押し引き判断に迷うことが多いものです。他によほど悪条件が揃わない限りは押せるラインとして「2+2」を軸に、基準に満たないものはその場の情報を加味して判断するようにした方が、「押してよいギリギリのライン」を軸に判断するよりやりやすいかもしれません。
第5章 6
一般論としては、対鳴きの場合はリーチより押しやすいのですが、鳴き手は待ちや打点を絞りやすいという特徴があるので、時にはリーチに無筋を切るよりリスクが高い勝負になることもあります。
「まだテンパイしていない可能性が高い」「テンパイしているとしてもこの牌で当たる可能性は低い」「当たりだとしてもほぼ安い」といったケースは、相手の手牌を想定していれば自然と押し寄りの判断が下せます。問題は、警戒すべきサインを見落として、普段通りに手を進めて無用なリスクを負ってしまうことにあります。待ちが絞りやすいうえに高打点の可能性が十分ある仕掛けに対しては、特に慎重に押し引き判断するようにしましょう。
第5章 7
押し引きは言うなればチキンレースのようなものです。ギリギリのところで踏みとどまれるのが理想ではありますが、あまりギリギリを狙おうとすると押し過ぎてしまい、早めに引くより損失が大きくなりかねません。
麻雀は危険牌を通せば次の危険牌の放銃率が更に上がるゲームですが、「1枚通したのだから次も通す」となりがちなのが人間心理です。よって、実際に引くかどうかの判断は別として、引く準備は一歩早い段階でしておくことが望ましいでしょう。何にせよ迷いが残っている状態では、よい結果は望めません。
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