- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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1ヘッド
テーマ13
3ヘッド最弱理論はこちらでも取り上げました。「トイツをメンツ候補としてみる」「メンゼンで進める」「七対子や刻子手がない」の3つが同時に成り立って初めて、3つ目以降のトイツがカンチャンより価値が低いと言えるので、例外が多いことには注意が必要です。
しかし、2ヘッド理論で取り上げられたように、基本はカンチャンよりシャンポンであることから、カンチャンを優先するケースは意識していないと選びにくいもの。特に手作りの知識が身に付いてない段階は、誰しもシャンポンを優先しがちですから、どのようなケースでカンチャン有利かを踏まえたうえで対応できるようにしましょう。
ヘッドなし
テーマ14
例題Aは「鳴き手」なのでカンチャンより3トイツ優先。それで間違いないのですが、実はこの手牌、ポンしている中のコーツを、メンゼンのシュンツに置き換えたとしても、トイツをほぐすより3トイツ維持の打が有利です。
のコーツをメンゼンのシュンツに置き換えることで、「メンゼン」「コーツ手がない」が成り立ちますが、3トイツともフォロー牌ありでヘッド候補が決まっていないため、もう1つの要素、「トイツをメンツ候補としてみる」が成立していないことが原因です。
牌姿を更に変えて、ならどうでしょう。今度はヘッド候補がで決まっているので、3トイツ維持よりトイツほぐし。打がよくなります。少しややこしいですが、ヘッド候補なのかメンツ候補なのかは意識的に区別するようにしましょう。
テーマ15
メンツ手ばかり見ているとチートイツに気付きにくくなります。トイツをほぐす前に確認しておきましょう。トイツ3つでもメンツが1つも無ければ、チートイツテンパイまで3手、メンツ手は5ブロック揃っていても3手。チートイツを見るに越したことはないとみてトイツはほぐさない方がよいでしょう。
アガリまでの手数が同じならチートイツを見るに越したことはないですが、チートイツを見切ることでより価値の高いメンツ手になる受けが出来る場合は例外。例題Cはチートイツ1シャンテンよりタンヤオ三色イーペーコー1シャンテンの方が打点的に明確に有利であることから、トイツをほぐす打とします。
ウザク式麻雀学習 牌効率
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