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ネマタの戦術本レビュー第1023回「『麻雀勝ち確システム』編 その22 著:山越貴広」

ネマタの戦術本レビュー第1023回「『麻雀勝ち確システム』編 その22 著:山越貴広」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

SYSTEM79,80

降りる時だけではなく、押す時も、「より安全な牌を切る」ことが重要になります。外側の牌が安全な場合はあまり意識せずとも選べるので、注意すべきは内側の牌がより安全になるケースです。

ただし河の切り順で判断が変わる場合もあります。例えば序盤にが切られて切りリーチ。これなら待ち以外では当たりにくく、からの切りが有り得るのでを切ることになります。うろ覚えでミスしないように、今切りたい牌が仮に当たるとしたら、どのような組み合わせが有り得るかを想定する癖をつけておきたいですね。

SYSTEM81

ハイリスクなケースは誰しも降りを意識するので、降りているつもりで勝てない人にありがちなのは、ハイリスクというほどではなくても、リターンがかなり薄いところから雑に押してしまうこと。「2つ鳴かれたら降りを考えよう」のような決め方で押し引き判断をすると、1つ鳴かれただけでもテンパイ率が高い、あるいはこちらのアガリ目が極めて薄い場合にも無防備に危険牌を切り続けることになり、余計な失点を重ねてしまうことになります。高打点の可能性も有り得る1フーロに対しては、「まだテンパイしていないだろう」ではなく、「少しでもテンパイしているとするなら、この手が押すに見合うかどうか」で判断するようにしたいですね。

SYSTEM82

システム41は「ダマテンをケアするな」でしたが、こちらはケアすべきケースの話。要は、アガリのリターンがほとんど無い、あるいはケアしてもリターンがほとんど減らない場合はダマも警戒するに越したことはないということです。

テンパイは原則リーチ、手変わりをみるならテンパイを崩す。手組の原則を押さえているメンツばかりで卓を囲んでいるのであれば、ダマテンの頻度は低いですが、ダマにしている時は高打点テンパイであることが多いもの。ドラが見えていない場合は、なおのこと注意しておきたいですね。

SYSTEM83

実戦では例外パターンを消去できない場合も多いですが、例外が考えないと出てこない程度にレアケースであるなら、大抵のテンパイは降りた方がよいでしょう。下図は巡目も深いので、仮にトイツがで高め役満だったとしても、は止めた方がよさそうです。

SYSTEM84

「例え2回に1回はロンされる牌でもこの手なら勝負」たまに聞くことがありますが、本当に切る牌の放銃率が50%もあるなら、通れば必ずアガれるという極端な仮定でもアガリ率も50%まで落ちます。実際はどんなに良形でもそうはならないので、2回に1回ロンされる牌を切っても勝負に見合う手はまず無いと言えます。

ただし、麻雀は入り目の都合上、文字通りの意味で「2回に1回はロンされる」ほどの危険牌が出現し、なおかつこちらが「通常の危険牌なら押す価値がある」手牌になるのは相当レアケース。当たり牌を止めることを考えるあまり、待ち読みが本当に正しいかどうか、例外ケースはどの程度あるかを考えることを忘れないようにしましょう。

麻雀勝ち確システム

1巡でも早く敵を押さえつけ自由に打たすな!!システムだけで天鳳最速十段、2年連続関東最強位の山越貴広さん(@yamakoshitenhou)によるプロが書けない異端の戦術!!

限りなくシンプルに、すぐに取り入れられる戦術集。

史上初「1ページ1戦術」構成!
無駄を一切排除!
どのレベルの人が読んでも「ぱっと視覚的に」分かりやすい!
システムとして取り入れやすい手軽さを最優先してます。

著者の麻雀の中心であるリーチから始まり、今まで皆さんがあまり使ったことのないであろう戦術、また麻雀を打つ上で大事な「メンタル」についても。フリー、大会、天鳳、どのフィールドでも必ず成績は上がり、麻雀が今よりもっともっと楽しくなることでしょう。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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