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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討  第55回

ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討 第55回

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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第九期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第五節三回戦A卓

▼対局者
小林剛
Ⓢ福地誠
木原浩一
おかもと

牌譜はこちら

東1局

他にドラが無い悪形残り2シャンテン。ドラはまだ引っ張りそうです。678、789三色、ピンズ一通変化をみて打でしょうか。

最も手が早そうな東家に対しては安牌を抱えなくても降りやすく、残りの二家はまだヤオチュウ牌を処理している段階。打がよいとみます。

結果的に跳満のアガリになりましたが、から切っていた場合はメンピン赤2ののテンパイが先に入ってました。東家としてはを残していればアガれていましたが、既にも出アガリが期待しにくい以上、ペンで11600に受けるのは当然の選択。これもまた麻雀です。

南1局

鳴いて満貫あるうえに供託2本とだけ聞けば何でも仕掛けそうですが、この河で客風をポンすれば役牌はかなり絞られそう。トップ目でラス目親の現物を消費するデメリットもあり、それを踏まえるとなおのことドラが固まっていると読まれやすいためです。ドラを切って3900止まりになるとしても、この局面ならからはスルーしそうですが、それなら他の牌は何までなら鳴くかと言われるとまた難しいところ。個人的にはを鳴くのは違和感を覚えますが、それでもどちらかと言えば仕掛けてしまった方がよさそうにみえます。

南2局

ツモなら二度受けを払う打ですが、ツモなら高め一通が残る打。どこがメンツになるかで落とすターツが変わる場合はメンツ候補オーバーに受けると考えると分かりやすいです。

南4局

それほど無理する必要はないとはいえ2着以上はほぼ安泰なので、最後のがたまたまツモ筋にあり、たまたま裏ドラが乗った時にトップになれるように打リーチとしそうでした。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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