レッスン44
本書のルート2の方法に類似していますが、私は、「配牌で面子が1つも無い場合は、役がつきうる浮き牌を役に絡まない面子候補よりも優先して残す」という方針で打っています。面子がある場合は基本的にルート1の方法です。もちろん手変わりを考慮しないのではなく、1手進んだときも役がつきうる浮き牌を残した方がよい形と判断すれば役に絡まない面子候補より残す場合もあります。
この方針でも、p204の牌姿からは打とペンチャンを外すことになります。字牌は面子が無い手であれば字牌重なりからのホンイツ、トイトイと鳴いても2翻になる手役の可能性があるので、役がつきうる牌を残していけば自然と3翻以上の目はできるので、3翻手になるかどうかを特別意識する必要はありません。
元々メンゼンのアガリが厳しい手牌なので、多少受け入れを狭めてもアガリ率はあまり下がらないのだから、うまくアガれた場合により高打点になりやすい手組を目指すという発想です。
この方針なら、何手も先の手牌を構想せずとも、現状の浮き牌が手役絡みであることさえ認識できていれば自然と打点がつきやすく、後手を踏んだ時には降りやすい、あるいは押し返しやすい手組を目指せるのでお勧めです。
レッスン45
今回はチートイツの2シャンテンでもあり、一手変化でトイトイもあるので、4巡目ドラ無しならスルーが有力そうですが、がなら鳴きます。この形ならを先切りして安牌を持つ手もあります。基本は悪形面子候補を面子にできるのであれば安手になっても仕掛けた方がよいですが、「スルーした時との比較で判断すること」「鳴いたからといってアガリ切らないといけないというわけではない」ということには注意が必要です。現実的な高打点変化の見落とし、鳴くと押し過ぎてしまうといったミスが積み重なると、トンパツでは安手の仕掛けは絶対しないといった極端なメンゼン派にも劣るということはありそうです。
レッスン46
1シャンテンなら手変わりより先にテンパイすることが多いので、テンパイした時の待ちの強さを優先するように打つといいです。2シャンテン以前ならそもそものようなリャンカンに手をつけることはあまりないので、結果的にツモりやすさ優先になります。
レッスン47
p218の牌姿はくっつきで受けも残る落としも候補です。先にを引いた時に、ペンリーチよりペンチャンを外した1シャンテンを比較して、後者有利と判断したらペンチャン落とし、前者有利と判断したら打、形テンも視野に入れる局面なら打とします。私はむしろペンチャンを落とすことが多いですね。単純な3〜7浮き牌とペンチャンの比較でも前者を残すのがさほど悪くないので、はっきり123三色が見えるなら前者を優先。そうすると実質面子候補オーバーなのでペンチャン落としという判断です。
レッスン48
ノーテン罰符で勝負が決まることはあまりありませんが、形テンをあえて取らないことで勝負を有利に進められることもあまりありません。形テンを取るか取らないかの比較で判断すれば、流局間際は多少リスクがあっても形テンを取った方がよいことが分かります。
レビューはここまでです。次回は、「1秒で見抜くヤバい麻雀心理術」のレビューに入ります。