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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第54回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第54回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第二節三回戦A卓

▼対局者
私: 就活生@川村軍団
Bさん: コーラ下さい
石橋伸洋
Dさん: トトリ先生19歳

牌譜はこちら

 54-1-min

 メンツ候補が足りている手牌でどの程度安牌を残すかについては、『現代麻雀最新セオリー』にて一定の基準が示されましたが、メンツ候補が足りていない手牌となると判断が難しいです。

 個人的にはメンツ候補が足りている場合に比べて受け入れ枚数のロスが大きいため、メンツ候補不足なら客風の安牌は残さずに打つことが多いのですが、が受けかぶりでがドラ表示牌となると将来が他家の当たり牌になる可能性は比較的高く、数巡後には他家のテンパイが入る可能性も高い7巡目となるとこのあたりが安牌を抱えるタイミングかもしれません。

54-2-min

 メンツ候補が足りたので安牌残し。こうなれば先にを切ってを残したことが活きます。を切ってアガリ逃すのは周りでメンツが出来て、なおかつ周りではメンツが出来ないケースに限るので、見た目よりは安牌を抱えた方がいいことが多いのかもしれません。

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 中盤過ぎのドラ待ちカンチャンテンパイ。待ちとしてはかなりアガリにくそうではありますが、リーチしてツモればオーラスをトップ目で迎えられるのに対して、どこに満貫手を放銃してもまだ2着なのでリーチに分があったように思います。

54-4-min

 結果的にオーラスに手が入りトップ終了となりましたが、このアガリでトップを捲れているかどうかは結果に大きく影響します。ダマにすることで選択権を残すことによるメリットは色々あるとはいえ、わかりやすい実利があるならいかにもアガリにくい待ちであったとしてもリーチに分があることが多いのではないでしょうか。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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