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ネマタの戦術本レビュー第552回「片山まさゆきの楽勝麻雀 著:片山まさゆき  その32」

ネマタの戦術本レビュー第552回「片山まさゆきの楽勝麻雀 著:片山まさゆき その32」

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Q56

 チー打

 を鳴いて上家からもう1回が出れば一通かで高め倍満のくっつき1シャンテンになりますが、をスルーして自分でをツモればリーチして高めツモ跳満のテンパイ。この比較だけなら後者が有利そうではあります。

 しかし、以外のソーズをツモるようなら、むしろをチーしておいて跳満1シャンテン(ツモだけは2シャンテン)にしていた方がスルーしてソーズをツモるよりはよいのではないでしょうか。アガリ率だけならスルーが上とみますが、アガった時の打点では大差がつくのでメンツを崩してでもチンイツにした方がよいとみます。鳴いて一色手の方が一色手以外の手をメンゼンでテンパイするより高くなりやすいので、メンゼン時の手作りにとらわれていると気付きにくい仕掛けが有利になることも多々あります。頭を切り替えられるようにしておきたいですね。

Q57

 ポン打

 スルーして中が出れば2000点のアガリ。ポンしてが出ればポンして8000点の単騎テンパイ。アガれなかった場合の支出も考慮すると、局収支期待値で上回るには単騎待ちのアガリ率が37%程度必要(計算方法は『統計学のマージャン戦術』参照)ですが、単騎待ちは手変わりも利くので、この巡目ならポンに分があるとみます。前問に引き続き鳴くとシャンテン戻しになる牌姿。この選択も実戦で気付けるようにしておきましょう。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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