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ネマタの戦術本レビュー第579回「麻雀AI戦術 著:水上直紀  その19」

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Q40

 安牌が1枚もありませんが、1手進んだところで「安牌があっても押し有利」にならないので少しでも失点を回避するように打ちます。(ツモ牌がでなくなら、をツモれば三色テンパイの1シャンテンになるので打とします。)安牌が無いならとりあえず端から切ると言われる場合もありますが、はシャンポンや単騎で当たるパターンも想定しやすい一方、1巡前にが切られているので、はリャンメン以外の待ちに当たるパターンが想定しにくい。から出アガリやすさ重視でが切られるケースは一応あるので、の順で通りやすいと言えそうです。

Q41

 今回も1手進んだところで「安牌があっても押し有利」にならないのでベタオリ。「序盤の外側とはいえ無スジの」と、「シャンポン以外には当たりにくい中スジ」との比較と考えるとの方が通りやすそうですが、「はリャンメン以外にはまず当たらない」「ターツ落としの入っていないリーチなのでリャンメン待ちの可能性が特別高いとは言えない」「はトイメンに当たる可能性もある」といった理由からの方が通りそうです。

 他の牌を切っても優劣自体は大差ないと出ていますが、これはを切ったとしても次巡以降はほぼベタオリすることを前提としているためでしょう。「安牌が少ない」「降り打ちはしたくない」という理由で押すに見合わない手から押していると、更に悪い結果になることが予想されます。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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