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もっと勝つための現代麻雀技術論 第163回 「ベタオリの手順」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第163回 「ベタオリの手順」

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 講座28、ベタオリの手順を補足していきます。

Sランク(現物)

 完全に降りるつもりであれば、現物の中でも、将来別の他家がテンパイした時に危険になりやすい牌から切ることで降りやすくなると書きました。完全に降りるべきかどうかは、「次巡有効牌を引いても、手を崩して降りた方が有利」であるかどうかを目安に判断します。

 実戦では、リーチが入った段階でも、他にダマや鳴きで別の他家がテンパイしている可能性もあります。「将来危険になりやすい牌」を先に切ることばかりにとらわれて、共通安牌が十分にあるのに放銃してしまうのはもったいないです。

 比較的安全な牌が多く、共通安牌から切っても手詰まりによる放銃のリスクが少ない手の場合は、リーチよりもむしろ別の他家の動向に注意しましょう。

Aランク(4枚見え字牌、3枚見え字牌)

 4枚見え、3枚見えスジ19牌も同様です。基本的には現物と同等とみてよいです。他家のダマや鳴きに放銃することも稀なので、前述の通りリーチ以外の他家のテンパイが結構入ってそうであれば現物より先に切ります(Bランクや、Cランクの中で比較的通りやすいものについても同様)。

 4枚見え字牌、スジ19牌は国士にしか当たりません(4枚見えているヤオチュウ牌が他にあれば完全安牌)。逆に言えば、他家が国士をテンパイしているのであれば、4枚見えのヤオチュウ牌は100%当たり牌です。国士狙いの他家のテンパイ率が仮に5%だとしても、5%の確率で役満に放銃するのですから、リーチにかなり危険な牌を勝負するのと同じくらいリスクが高い選択になります。出現頻度は低いですが、一応意識しておくようにしたいです。

 3枚見え字牌、スジ19牌は単騎に当たる場合があります。これについても、残り枚数が1枚であっても字牌待ちやスジ19牌待ちであればリーチされることが多いので、「リーチされること自体が不自然な待ちにしか当たらない」牌よりは当たる可能性があります。

 例えば、自分からはが4枚見えていてが場に2枚切れ、リーチ者からはが4枚見えていないのであれば、は残り1枚の単騎待ちにしか当たらないうえに、そもそもリーチ者が単騎でリーチを打つことが考えにくいのでほぼ安牌になります。

 「現物ではないが、当たるとすれば不自然なので実質現物同様に安全な牌」と、「かなり安全だが、当たるとしても不自然ではない牌」の比較であればもちろん前者を先に切るべきです。後者を切って放銃するのはレアケースではありますが、麻雀は1半荘のうちに何回もベタオリで最も安全な牌を切っていくことになるので、ミスが実際に放銃という結果になること自体は、そこまでレアケースではありません。

 元々放銃率が高い牌を、「どの程度危険か」を読む必要性は薄いですが、放銃率の低い牌同士となると読みを考慮する必要性も増します。前回も申しましたように、単純に表を暗記するだけでなく、「何故安全と言えるのか」を押さえるようにしたいです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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