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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第17回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第17回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第一節二回戦B卓

▼対局者
私:コーラ下さい
Ⓟ中嶋隼也
小林剛
多井隆晴

牌譜はこちら

17-1-min

 ピンズと字牌で12枚ある手牌ですが、特にツモなら一通かでリーチして満貫手が狙えるようにが残っていた方がよい手。これならまだ染め手には決めません。

17-2-min

 しかしはポンしてソーズ落とし。これなら次にピンズを引いた場合に鳴いても満貫手に取れる手牌になっている方がよいためです。

17-3-min

 も鳴いてくっつき1シャンテンになりました。

17-4-min

 一般的に染め手の仕掛けで染め色の牌が余ったらテンパイの可能性が高いですがここでを勝負。役牌ドラドラリャンメンテンパイならもちろん勝負するところですが、1シャンテンから切るかどうかは仕掛けのテンパイ率をどう見積もるかによります。

 南家がブラフ気味にテンパイと見せかけてを切っているのでなければ、残りの手牌がピンズと字牌だけであることは間違いないでしょう。

 しかし今回はからに関しては情報が無く、このをポンしているのでメンツが作りづらい浮き牌です。よって、、あるいは見えていない字牌を浮き牌として残している可能性もあります。浮き牌が残っているということは単騎待ちテンパイでなければノーテン。実際に南家のテンパイはの4連形とのくっつき1シャンテンでした。

 今回は南家がノーテンの可能性がそれなりにあることに加え、一旦を切っても他家からテンパイが入った場合に降りるのが厳しいことから、を先に切るのがよさそうです。

17-5-min

 結果はテンパイした西家がを勝負して満貫ツモ。このアガリでトップに躍り出ました。

 

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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