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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第122回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第122回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第四節四回戦C卓

▼対局者
多井隆晴
石橋伸洋
Cさん:就活生@川村軍団
Ⓟ中嶋隼也

牌譜はこちら

 122-1-min

 をポンしてホンイツ本線の打。もしがドラ表示牌でなければ、ツモはトイトイ1シャンテンに受けられる方がよいので両天秤に受ける打でしょうか。もう1枚染め色の牌を引いても、染め色か字牌を切ったほうがよいツモがあるならホンイツを見るにしても一旦は浮き牌切り。そうでないなら浮き牌の字牌も残してホンイツ本線で進めます。

122-2-min

 ドラを引いたならツモでテンパイに取れる方がもちろんよいのでを切ります。

122-3-min

 トップ目の北家から3900和了。ホンイツ本線で進めるといっても、はもう要らないとすぐに切っていればこのアガリはありませんでした。

122-4-min

 一見マンズで雀頭が作りやすくドラなので、ヘッドレス1シャンテンに受ける打としそうですが、を切っているのでツモでフリテンにするかのシャンポンを選ぶことになります。を雀頭に固定する打ツモでタンヤオがつかないので、ドラを切ることになっても実は打点面で大差無し。それなら場況から待ちが強そうで、ドラツモでもテンパイする打でしょうか。ドラ絡みのリャンメンターツ外しは意識してなければなかなかできません。

122-5-min

 をツモって待ちテンパイ。残り4枚とはいえ結構アガれそうに見えます。

122-6-min

 しかし結果は流局。

122-7-min

 実はリーチした時点でを切っているはずの東家と北家に持たれていました。東家、北家視点からもは比較的山に残っていそうだったのでチートイツ狙いで残していたということです。実戦で活用できるかは分かりませんが、「持たれていない読み」が外れるケースとして頭に置いておこうと思いました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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