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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第121回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第121回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第四節四回戦C卓

▼対局者
多井隆晴
石橋伸洋
Cさん:就活生@川村軍団
Ⓟ中嶋隼也

牌譜はこちら

 121-1-min

 メンタンピンが見えるメンツ候補不足の2シャンテン。ドラを残すなら打が考えられますが、ドラが重なる以外の1シャンテンになるツモはドラ切りで問題ないところ。それなら2シャンテンでもドラ切りでしょうか。「かぶったら痛い」と考えるとほとんどの手でドラが切れなくなるので、「即かぶった時しか痛くないなら切る」と考えると判断しやすいです。

121-2-min

 のイーペーコーの形が先に見えると、ソーズで雀頭を作りやすいヘッドレス1シャンテンに見えて打としてしまうかもしれません。

 しかし、雀頭よりはメンツ、メンツ候補よりは雀頭を優先して取り出すのが手牌のパターン分けの原則です(「もっと勝つための現代麻雀技術論」第1回)。打とした形は確かにヘッドレス1シャンテンとも解釈できますが、そうするとツモで打とすることで待ちテンパイに取れることを説明できません。雀頭のくっつき1シャンテンとみなせば、はいずれも中ぶくれ形で、で受け入れがかぶっていることから打か打。タンヤオ、イーペーコーのつきやすさで打がよいと判断できます。

121-3-min

 今度はメンツ候補オーバーの2シャンテンで、即を引かない限りは、ドラを残すに越したことはないとみてを落としそうでしたが、供託が2本あることもあってかアガリ優先で打。重ねられる前に切るという意図もありそうですが東家に鳴かれてしまいます。

121-4-min

 ここまで早い段階だと鳴かれそうな牌を絞るのも難しく、無理に止めようとすると実際に東家がテンパイした時に手詰まりになって放銃する恐れもあります。それなら鳴かれたとしてもむしろ待ちを絞りやすくなって降りやすくなったと考えてひとまずは手を進めるのがよさそうです。

121-5-min

 現物を切るならひとまずはチートイツ1シャンテンにとる打と思いましたが、手出しを見てが切りづらいと考えたのでしょうか。アンコで持っているという理由だけでは特別危険というわけではありませんが、もし東家がの形で持っていてがフォロー牌だった場合、を止めていれば東家のアガリを阻止できる可能性が高くなるということになります。従来アンコやアンコスジが特別危険とされてきたのは、「切らなければアガられなかった」という印象から来ているところもあるのではないでしょうか。

121-6-min

 チートイツテンパイに取れる形になりましたがここでもは切らず。個人的にはより以前の手出しがより端側の牌なので、がフォロー牌でないケースも多いとみてテンパイには取ってそうです。

121-7-min

 結果的にはアガリ逃したうえに東家が満貫をツモアガリ。はっきり見えているリスクにどこまで向かってよいのかは結果に大きな影響がつくうえに判断が難しい問題です。

この記事のライター

ネマタ
現役の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。1984年佐賀県生まれ。東京大学文学部中退。

サイト:現代麻雀技術論
著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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