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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第145回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第145回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第五節三回戦C卓

▼対局者
Ⓟ中嶋隼也
Bさん:コーラ下さい
Cさん:トトリ先生19歳
小林剛

牌譜はこちら

 145-1-min

 配牌で0メンツ。客風から切ってリーチを目指す手もありますが、ツモか字牌重なりでチャンタの5ブロックが揃います。また字牌重なり以外にツモもホンイツトイトイが見えるのであたりから切りそうです。

145-2-min

 メンツ候補が揃ってはポンしていく形なので、新たにリャンメンを作るメリットはあまりありません。それならメンツ候補オーバーですが、先にが埋まるケースだけ残してを切ります。

145-3-min

 メンゼンテンパイからダブツモの4000オール。メンツが1つもない場合はメンツが完成しにくくても役絡みの浮き牌を残すように打っていますが、すぐにメンツができるようなら字牌から切っていた方がメンゼンリーチを打ちやすいので、そのあたりの兼ね合いが難しいところです。

145-4-min

 こちらは配牌からいきなりリャンメン落とし。マンズのホンイツを見つつ、が重なればホンロウトイトイ。もトイトイになった時の受け。よりはトイツになった時に鳴きやすくツモのチャンタも見て打というところでしょうか。個人的にはこちらは1メンツあるので、ツモならメンゼン1シャンテンに取れる方がよいとみて打としそうです。

145-5-min

 マンズも字牌も1枚も切らずに待ちのホンイツ満貫テンパイ。

145-6-min

 まだマンズも字牌も余ってないとはいえ、西家はいきなりリャンメンを落としてからのポン。これがの代わりに客風ポンなら、強引にホンイツかトイトイにしなければアガリ自体が厳しい遅い手からブラフ気味に鳴いたケースもありますが、役牌トイツがあるのにこの切り順は配牌時点で結構手材料が揃っていたと予測できます。唯一の生牌字牌であるは安易に切れないところです。

145-7-min

 北家がを切ってリーチ。リーチだけをみるならアンコで持っているが当たりやすそうで、を切ると待ちが狭くなることもあり打でしょうか(待ちだった場合はを止めればツモられずに済むことが多く、待ちだった場合はを止めた結果ドラをツモられてしまう可能性がある)。しかしリーチに対して南家もかなり強い牌を切っているのでテンパイが入ってそうです。それなら仕掛けには通るを切るのもやむなしというところでしょうか。裏1で7700の和了になりました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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