ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
- 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
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第六節二回戦A卓
前回倍満親かぶりで逆転された多井プロが倍満をツモり返し。
大量にリードして2着目の親は流したいというのもあってかダマ。確かにリーチして残り1枚のドラ表示牌が出る可能性は低く、ドラ引きでリャンメンリーチを打つ選択もありますが個人的にはこの程度なら追加点重視のリーチを打ちそうです。
こちらも高め狙いのダマはありますがどちらかと言えばリーチに分がありそうに見えます。高め出アガリで飛ばせる他家がいるなら、は見逃すつもりでダマにするのもありそうです。
再逆転がかかった南場の親番。片アガリが残るとはいえ鳴いても打点が下がりにくいなら流石に鳴くところ。
下家からリーチ。アガリにはあまりに遠いので流石に一旦は引きますが…
一般的に連荘の価値はそれほど大きくないといっても、ラス前で振っても振らずに局が流れても着順に大差なさそうな親となれば別。少しでもトップ率を上げるべく何としてでも連荘したいところ。終盤で形テンがみえる形になれば形テンを目指してリーチに押すことも有り得ます。
が通って形テンに取れました。
形テンに取っても流局を待つ以外にやることが残されています。上家のをチーして先程通した切り。次のツモが南家のアガリ牌であるなら、自分で振るよりはツモられた方がよいですし…
ハイテイが自分に回って来たので、もしハイテイ牌がなら逆転トップ。結果的には2着のまま終わりましたが、着順落ちのリスクが薄いなら、着順が上がる確率を少しでも上げる為に出来ることが無いかと考えることの必要性を感じられる一局でした。