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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討  第81回

ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討 第81回

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ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第八期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第二節一回戦A卓

▼対局者
ASAPIN
タケオしゃん
小林剛
独歩

牌譜はこちら

 次節(11月30日)まで期間が空くので、これまでの対局の中で気になった局面を取り上げていくことにします。

 2巡目で何と跳満、しかも三色同刻というレア役でテンパイ。

 を鳴いて手が進むというだけでも十分鳴く理由になりますが、をポンした他家がツモ切り。手役絡みのノーテンからの仕掛けならは引っ張られやすいので、1鳴きテンパイも珍しくないと読めるのかもしれません。ポンの声がかからなかった1枚切れを安牌として持ちつつ交わしにいきます。

 危険牌を引く前に追いついて3900出アガリとなりましたが、あたりを引いた時に止めたかどうかは気になるところです。アンコでのみ手テンパイ、ツモりサンアンコのトイトイテンパイのケースも否定できないので、個人的にはテンパイなら止まらなそうです。

 6ブロックで二度受けですが、クイタンで仕掛けもきくのでマンズは残したいところ、タンヤオもドラも1翻なのでそれなら打としそうですが、将来ドラを切るリスク、が親の現物というのも踏まえてか6ブロック維持の打

 は4枚、は5枚。先にならフリテンにせずシャンポンに受ける手もあり、先にツモなら三色への振り替わりもありますが、この程度の差なら将来の放銃リスクも考慮してツモ切りでしょうか。

 ドラ付近の牌が切られるのが早いというだけでドラをトイツ以上で固めていると読むのは早計ですが、ドラ無しでタンヤオに移行できる手ならがメンツ候補の一部だとしてもより先に切られそうなもの。切り順をセットで考えるとドラトイツの可能性は高そうです。

 カンをチーして打ですが、2枚見えなのでのケースは無し。頭頭からのチーテンは有り得ますが、それ以外のパターンがあるとすれば今回のようにからのチーでソーズ2メンツ完成したケース。この場合待ちはマンズで、が鳴かれていないとなると、4枚持ちのはそこそこ当たりやすいと言えそうです。

 ツモリスーアンコ1シャンテンにも取れましたが、先述の通りの放銃リスクも踏まえてホンイツに移行する打

 相手のアガリ牌を止めたうえでメンホンテンパイ。仕掛けに対応した見事な回し打ちでしたが、残り2枚のはいずれも王牌で流局となりました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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