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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討  第78回

ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討 第78回

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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第九期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第七節三回戦B卓

▼対局者

醍醐大
タケオしゃん
松ヶ瀬隆弥
木原浩一

牌譜はこちら

南1局

以外の浮き牌がメンツ候補になればチャンタの1アタマ4メンツの形が揃います。アタマの789三色変化や、とツモって2枚使いの純チャンもあるので、チャンタの形が見えてもはまだ先切りはせず残します。

今回のようにトイツを残すことでチートイツになるツモをとらえられることもあります。ドラですが、チートイツはリーチすれば一発、ツモ、裏ドラで他にドラが無くても高くなりやすい手。スジ単騎クラスに出アガリやすい待ちなら局収支でもドラ単騎リーチに劣りません。トップ目でアガリ率重視ならなおのことドラ切りリーチに分があるとみます。

本譜ではダマを選択。ドラをポンされた場合はダマ続行。そうでなければ次巡リーチの意図と思われますが、この河状況ならドラをポンされたとしてもリーチが不利とまでは言えない状況。即リーチに分があるとみます。結果的にリーチなら一発ツモでした。ただしドラはいずれにせよ鳴かれやすい牌なので、「鳴かれてもリーチするつもりだったが、一発が消されにくい牌でリーチするに越したことはない」という判断だったかもしれません。

南2局2本場

カンチャンを落として2シャンテン戻し。はドラそばで、からメンツ候補ができるようならの形が残っていると良形を残しやすくなります。巡目が早いのもあり有力そうです。

一通1シャンテンになりました。シャンテン戻しから新しくメンツ候補ができた場合、そのメンツ候補が手役、ドラ絡みで打点が上がるケースがあります。これも序盤でシャンテン戻しが有利になりやすい理由の一つです。リャンメンに変化してリーチ待ちでも、他にコーツができるか、をツモってペンチャンの符ハネで2600オールになりやすい形。ドラ表示牌のを抱えるリスクもあるので、良形変化が残りやすい残しに分がありそうです。

テンパイする受け入れより良形変化を優先してリャンメン固定。1枚切れ、ツモも良形変化。場況からが比較的よく見えるのもあり、この形の変化を残しそうです。

ラス目の西家が打リーチ。北家がチーしたところでテンパイ。西家がリーチしたことで、リーチして西家から出アガリであと1翻つけば西家を飛ばしてトップ終了になりました。ラスのマイナスが大きいルールとはいえ追っかけリーチが有力とみます。

結果的にも一発で出アガリ…といいたいところですが、リーチしていた場合は、安牌豊富かつ東家の一発アガリは特に避けたい南家が一発消しでをチー。ツモがずれて西家に放銃する展開になってそうです。ツモがずれることで展開がどう変わるかを予測するのは不可能で、一発が消されても裏ドラがある以上リーチがよいとみますが、こちらも次巡以降一発が消されにくい牌をツモった場合にリーチすることを想定していたのかもしれません。個人的には一発消されを想定しても即リーチ有利の判断は変わらないとみますが、このあたりも判断を突き詰めていくと難しそうです。

 

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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